ライクラ、中国に研究開発施設を開設
By Marjorie van Elven
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米繊維大手のザ・ライクラ・カンパニー(THE LYCRA COMPANY、以下“ライクラ社”)は5月16日、中国・南海に新たな研究開発施設を開設した。新施設は「先端繊維イノベーション・ センター (ATIC)」という名称で、同社が保有する研究施設としては4つ目の拠点となる。同施設では市場調査を活用しながら、アジア地域の織物工場・アパレルブランド・小売店およびアジアに進出する欧米のアパレル企業などがライクラ繊維を使った新織物・衣料品の開発を行う際の技術支援を提供していく。
ライクラ社最高技術責任者のボブ・カークウッドは、「イノベーションや新衣料カテゴリの開発は当社の伝統の一部であり、成功にとって不可欠」とコメントしている。
新施設の面積は4500平方メートルで、施設内には製編、製織、染色、仕上げといった実際の織物製造工程のシミュレーションを行うための機器に加え、衣服工学、布地認証、分析試験のツールも完備されている。
1958年設立のライクラ社は米デラウェア州ウィルミントンに本社を置く大手繊維メーカー。現在世界14カ国で1000人以上の従業員数を雇用し、1000件を超える特許および特許申請中技術、2300個以上の登録商標を保有している。研究開発施設4施設のほか、8つの製造拠点がある。
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