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バーバリー、“サステナブルナイロン”使用のコレクションを発表−廃プラスチック由来の繊維を衣料品に展開

By Danielle Wightman-Stone

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ファッション

英ラグジュアリーブランドのバーバリー(BURBERRY)は漁網や産業用製品から出る廃プラスチックを原料としたサステナブル繊維「エコニル(ECONYL)」を使用した新しいメンズおよびウイメンズのカプセルコレクションを発表した。

コレクションではバーバリーのヘリテージであるトレンチやライトウェイトのカーコートに加え、最近注目のロゴ入りオーバーサイズケープやフリース裏地のパッファージャケット、リーバーシブルのボンバージャケットなども展開する。

バーバリーによると今回のコレクションは同社の「サステナブルかつ汎用性の高い素材開発を通じた廃棄物問題への取り組み」の一環として発表されたもの。同社は循環型ファッションを推進するサプライチェーンの構築に向けて50の施策を打ち出しており、新コレクションはその一例となる。

バーバリーの企業責任担当バイス・プレジデントのパム・バティは今回の発表に関し「循環型ファッションを実現する革新的な素材の使用は業界のサステナビリティ向上において主軸となる取り組みです。『エコニル』を使うことで廃プラスチック問題の改善に貢献するとともに美しくラグジュアリーな商品の提供が可能となります」と述べている。

また「新カプセルコレクションはバーバリーの製品製造のすべての段階で積極的にサステナブル化を図った一つの事例。ファッション業界は科学とイノベーションを通じてもっと社会全体をサステナブルに変えていく影響力がある」とバティ氏は加えている。

バーバリーとアクアフィル、「エコニル」繊維を使ったサステナブルなカプセルコレクション」を共同開発

「エコニル」を開発した伊のアクアフィル社(Aquafil)のジュリオ・ボナッツィ(Giulio Bonazzi )CEOは「バーバリー とのコラボレーションが実現し嬉しく思う。ファッションブランドに再生ナイロン『エコニル』という画期的な繊維を使ってもらうことで、廃棄物が美しい服に生まれ変わり、循環型ファッションの普及やポテンシャル向上につながればと期待している」とのコメントを発表している。

バーバリーは今回発表の新カプセルコレクションのほかにも製品のサステナブル化を進めている。昨今では米の繊維開発会社サーティーセブンファイブ社(37.5)と連携し、火山灰や廃棄ヤシ殻を原料とした体温調節機能素材を使ったキルトジェケットの開発を行っている。さらに同社のジュエリーおよび革製品用ダストバックには英国の紡績工場で排出される綿糸の廃材から作った「リファイブラ(Refibra)」糸の素材を導入している。

画像: courtesy of Burberry

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