リーバイス、新しい水保全への取り組みを発表
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米リーバイ・ストラウス(LEVI STRAUSS & CO. )が水資源の保全に力を入れ始めている。同社はこのほど自社のすべてのグローバル・サプライチェーンを対象とした水使用に関する新戦略を開始した。
新戦略では全世界で単一の取り組みをする代わりに、地域の事情に応じた臨機応変なアプローチを展開する。より水不足が深刻な地域で節水を強化することで周辺住民のために清潔な飲料水を確保することを狙っていく。
新戦略のポイントは「主要サプライヤーとの連携による、工場における水使用の具体的目標の策定と達成」「主要な原料生産地周辺の水質改善を図ることを目的とした、現地サプライヤーおよびブランドとのコラボレーションを通じた長期計画の共同開発」「NGO 団体“ベター・コットン・イニシアチブ(Better Cotton Initiative)”との連携による綿花栽培における水使用量の削減」の3点だ。
またリーバイス社は今後2025年までに生産活動における水の累計使用量を50%削減するとの目標を発表している。
「水が地球環境にとっていかに重要か、また、水資源の危機に瀕している地域の多くがアパレル産業の原料生産地域の国々であることは公然の事実」と語るのはリーバイスのリズ・オニール=エグゼクティブ・バイス・プレジデント兼グローバルプロダクト・イノベーション&サプライチェーン担当プレジデント。
同氏は「新戦略が本当の意味でのサステナビリティ追求の事例になればと期待している。自社の事業や産業、地球全体が直面する喫緊の課題について、革新的で機動的かつ(地域の事情に合わせて)拡張可能な取り組みを通じ、社会に影響を与えるとともに多方面を巻き込むアクションへとつなげる活動を展開することこそ、現代におけるサステナビリティの真の意義」とコメントしている。