米リーバイス、アパレル起業家に助成金
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米デニムブランドのリーバイ・ストラウス(Levi's、以下、リーバイス)は同社が展開するアパレル業界のサステナビリティ向上を目的とした起業家助成プログラム「LS&Co.コラボレトリー(LS&Co. Collaboratory)」の二期生に約38万米ドルの助成金を提供すると発表した。
2016年にスタートした「LS&Co. コラボレトリー」では、毎回アパレル業界をとりまく異なるサステナビリティ上の課題をテーマとして取り上げ、対象テーマに合った取り組みを行う起業家に助成金を出資している。二期目にあたる今回の助成テーマは「気候変動」。
助成対象に選ばれたのは世界中から選ばれた起業家11人。いずれも「アパレルの廃棄素材を活用した商品の開発と販売」や「アパレル製品のライフサイクルに対応した製品流通およびトレーサビリティ(追跡可能性)システムの構築」「アパレル製品物流の課題を解決する配送ソリューション」など、環境に配慮したビジネスを展開している。
リーバイスのポール・デリンジャーグローバルプロダクトイノベーション部門副社長は今回の発表について「気候変動の課題解決はアパレル業界や地球にとって急務であり、解決に向けて前進するためのアイデアや活動を支援していく」とコメントしている。
またリーバイスは先般、同社の研究所「ユーレカ・イノベーション・ラボ(Eureka Innovation Lab)」に助成対象者を招きワークショップを開催。同社の従業員や専門家が参加者それぞれのビジネスアイデアについて具体化や実践に向けたアドバイスを行った。
助成対象者の一人で香港を拠点とするNGOリドレス(Redress)および再生生地から衣料品の製造を手掛けるRコレクティブ(R Collective)の代表クリスチャン・ディーン(Christina Dean)は「助成対象に選ばれ、サステナブルなファッション業界を作りたいという思いに頼れる強い後ろ盾を得られ、アイデアが現実になった」と助成決定の喜びを語った。