「エドウイン」、サステナブルデニムで米国狙う
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国内デニムメーカーの「エドウイン(Edwin)」がサステナブルデニム市場が拡大する米国dに再参入した。
「市場は我々にとって追い風だった」。「エドウイン」の米国法人「エドウインUSA(Edwin USA)」のキャサリン・リュー(Catherine Ryu)クリエイティブディレクターはFashionUnitedの取材にそう答えた。同氏は「6、8カ月位前までサステナビリティは一部の専門店のみが展開する新しいものだった。それが消費者の環境や倫理に対する意識の高まりで取り扱う店も増え、需要が急激に拡大している」と米国デニム業界についての見解を示した。
「エドウイン」の米国向けサステナブルデニムは「世界一きれいなデニム工場」として知られる「サイテックス(Saitex)」に製造を委託する。「サイテックス」の工場は環境配慮型の製造工場として国際認証を受けており、製造過程で排出される98%の水を再利用するほか、代替エネルギーや副産物の再資源化などを推進している。
「エドウイン」は米国再参入にあたり、「米国の消費者のクローゼットにあるサステナブルで責任のあるデニムブランド」像を訴求している。「デニムは誰もが持っているベーシックなファッションの必需品。従来のデニム製造基準を見直し、よりサステナブルで倫理的な方法に改善していく必要がある」とリュー氏は言う。
米国再参入で新規顧客を開拓
「エドウイン」はサステナブルラインで米国の消費者の取り込みと同時に、他の市場よりも大規模な女性顧客層へのリーチを狙う。リュー氏によればグローバルデニムブランドは大半が男性消費者をターゲットとしているが、「エドウイン」は米国で女性および男性向け両方のコレクションを展開するとともに、女性向けのプレミアムデニムにも注力していくという。
「フィット感、ウォッシュ、質。これらは顧客が変わらずデニムに求める重要な要素。そこにサステナビリティや倫理的な製造方法、適正価格が含まれれば、顧客にとってより商品の選択がしやすくなるのではと考えている」とリュー氏は語った。
写真提供:courtesy of Edwin USA