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英版『ヴォーグ』に最高齢のカバーモデルが登場

By Don-Alvin Adegeest

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コンデナスト社が発行する英国版『ヴォーグ(Vogue)』は今年6月号で85歳の女優ジュディ・デンチ(Judi Dench )を表紙写真に起用した。デンチは同誌史上最高齢のカバーモデルとなる。撮影は著名写真家のニック・ナイト(Nick Knight)が手がけた。

デンチの娘フィンティー・ウィリアムス(Finty Williams )は『ヴォーグ』の取材に対し「今回の撮影は母にとっても有意義なものになった。年齢とともに母の自分に対する見方も変わっていたけれど、撮影をきっかけに『あら、私もまだいける』と少し自信がついた様子だった。そして撮影から帰ってきたときはまるで自分がビヨンセになったかのよう(に自信たっぷり)だった」と話した。

寄稿編集者のケイト・フェラン(Kate Phelan)は 「ジュディは年を取ることに文句を言いつつも、自分の年齢を前向きに受け入れて素晴らしいと思う。彼女はわざわざシワを隠したりするようなことはしてない。彼女の美しさは本当に輝いている。それは現代に生きる女性への大切なメッセージ。私たちは年齢を恐れる必要はない。代わりにいきいきと豊かな人生を楽しむことに集中すべき」とコメントしている。

英版に加え、伊版『ヴォーグ』も本年4月号のカバーにモデルや著名人を起用せず一面何も書かれていない真っ白のページを掲載。歴史的な出来事となった。

白い表紙を掲載した理由について同誌のエマニュエル・ファルネーティ(Emanuele Farneti )編集長は「第一に白は敬意の象徴。そして再生や闇の先に見える光やすべての色の和を表す。白は自らの危険を冒して人々を助ける人々の制服の色であり、また、考え静止するための時間と場所を与える。白はそうした時間と場所を人々のアイデアや思い、物語、歌、音楽、他人への思いやりで満たしてもらうための色だ」とのコメントを発表している。

さらに1929年の世界恐慌時に触れ、「1929 年の世界恐慌の後にも時代の純潔さや将来に向けての希望の色として白い色の洋服が流行した。降伏ではなく、これから何かが描かれようとしている空白の一枚、新しいストーリーの始まりを告げる最初の 1ページを表現している」と付け加えている。

伊版『ヴォーグ』の広報はコロナ危機の中で白い表紙が人々に希望を与えることを願っているとしている。

画像提供:Vogue.co.uk

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