「ルイ・ヴィトン」、上海でメンズウェア新作のショー開催、ライブ配信後に最高売上を記録

先般、ファッション業界の伝統的な新作発表シーズンの考え方を見直し、独自の新作公開スケジュールを取り入れていく方針であることを宣言した「ルイ・ヴィトン（Louis Vuitton）」。LVMH傘下の“世界で最もグーグル検索されているファッションブランド”はこのほどヴァージル・アブロー（Virgil Abloh）メンズ アーティスティック・ディレクターが手がけるメンズウェア新作コレクションの発表にあたり上海でランウェイショー開催し、大盛況となった。

8月6日に開催されたショーはインターネットでも同時配信され、「微博（ウェイボー）」「抖音（ドウイン）」など中国のソーシャルメディア・アプリを通じた視聴者は総勢9500万人に上った。フィナーレには人気歌手のクリス・ウーも登場し、ショーを盛り上げた。中国系ソーシャルメディア以外ではInstagramで330万人、Twitterで160万人が視聴したほか、Facebook やブランド公式サイトからも多数のアクセスがあった。

販促効果も好調で、ショーの開催後の週末には上海、台湾、韓国などの店舗で歴代最高となる売上を記録。“see-now-buy-now”（いま見て、いま買う）というコンセプトのもと、ショーの中でシーズン先取りの新作だけでなく現在販売中の商品も織り交ぜるというユニークな演出を取り入れたことが功を奏した形となった。

「ルイ・ヴィトン」は日本でも大規模なショーを9月2日に開催予定で、再び盛況となるのではと噂されている。上海でのショーは新型コロナウイルスの感染拡大の発生後初の中国でのライブイベントとなった。ファッションショーシーズンにとらわれない新作発表スタイルは今後も「ルイ・ヴィトン」のメンズウェアのニューノーマルになりそうだ。そしてその波は業界全体に波及すると思われる。

写真提供: us.louisvuitton.com