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台北ファッションウィークが開催〜プログラム、ほぼオンラインに切替

By Kristopher Fraser

2020年11月18日

昨年スタートしたばかりの台北ファッションウィーク。今年、新型コロナウイルスの世界的なパンデミックが発生し前回とは異なる形式での実施を余儀なくされる中、このほど2021春夏シーズンの台北ファッションウィークが開催された 。10月6日〜10日の5日間、歴史の浅いファッションウィークが実験的なアプローチを追求し続けながら、マルチメディアの祭典を繰り広げた。今年のテーマである「リコネクスト(RE:CONNEXT)」は、会期中のさまざまなイベントを通じてファッション業界におけるつながりを復活させ、将来に向けて関係を再構築したいという主催者の想いから作られたもので、Reconnect(再度つながる)とNext(次)を組み合わせた造語となっている。

開催2年目にして台北ファッションウィークはすでに世界中で大きな話題となっている。今回の開催では一部台湾国内の参加者向けに行った対面式のショーを除き、ほとんどのプログラムがオンラインでの実施となったが、それにもかかわらずソーシャルメディアを介して多くの視聴者を獲得し、多数の好反応を得ている。プログラムの大半がバーチャル展開されてもこれだけ大きい話題性を作り出すことが出来た理由の一つには、台北市による新型コロナの感染拡大防止に向けた取り組みが世界的に評価されていることが挙げられる。台湾政府は非常に激しい対策を講じており、台北ファッションウィークでも取り入れられている観客参加型のイベント実施にあたっては厳格なガイドラインへの順守が求められている。

台北ファッションウィークはまだ始まったばかりであるが、世界のファッション業界において台湾の重要性は長く認識されている。なぜなら台湾は年間織物輸出額が2020年に25億ドル以上になると予想される世界有数の織物輸出国なのだ。

今回の台北ファッションウィークでは新たな取り組みとして、デザイナーと世界のバイヤー達との交流を促進するオンラインでのインタラクティブ・バイヤー・ミーティングが立ち上げられたほか、VR(仮想現実)や台湾原住民族によるパフォーマンス、マルチメディアアートなどを組み合わせたバーチャルショーが展開された。

登場したブランドは「ALLENKO3」「C JEAN」「Dleet」「DOUCHANGLEE」など台湾を代表する16ブランド。また今回の台北ファッションウィークではInstagram上で「ファッションチャレンジ(Fashion Challenge)」と題した写真コンテストも実施され、参加者のベストな写真一枚をハッシュタグ#TaipeiFashionWeekおよび#RECONNEXTをつけて投稿してもらう企画を行った。投稿された写真のうち主催者が選んだ特に印象的な写真がファッションウィークの開幕動画に起用された。

中華民国(台湾)文化部の李永得部長は「世界が目まぐるしく動いている今年、グローバルファッション業界は打ち砕かれている。しかしこのたび台北ファッションウィークを本来あるべき対面形式で実施することが実現し、パンデミックの克服に向け団結し、国際的なファッションの舞台で台北ファッションウィークが脚光を浴びるよう手助けをしてくれた台湾の人々に感謝申し上げたい。いまこそ、明るい光が私達を照らし、私たちの故郷である台湾やこの地にあるファッションとデザインを生み出す自由なエネルギーを世界に向けて発信することができる」とコメントしている。

今年はニューヨーク・ファッションウィークも対面式のショーやプレゼンテーションを減らしたバーチャル中心の形式で実施され、デザイナーの大多数がソーシャルメディアやアメリカファッション協議会(CFDA)が先般立ち上げたデザイナーやブランドとメディアやバイヤー、消費者をつなぐオンライン・プラットフォーム「ランウェイ360(Runway360)」で新作発表を行うこととなった。新型コロナの感染拡大が続き、各国で渡航規制が施行されている今年においては「オンライン」や「デジタル」がファッションイベントの運営に欠かせない要素となっている。さらにファッション業界にとっての成長市場であるアジアにおいて、台北市の動きが今後も注目される。

写真: courtesy of Studio25NYC