ネットで最も有名な高級ブランド、再び「グッチ」が首位に
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高級ブランド専門オンラインマガジン「ラクシ・デジタル(Luxe Digital、以下、Luxe Digital)」が行ったランキング調査「2021年版インターネット・ユーザーの間で最も有名な高級ブランド上位15社 (The top 15 most popular luxury brands online in 2021)」で、「グッチ(Gucci)」が総合検索関心率(total search interest) 15.2%を獲得し、昨年に続き再び首位に選ばれた。なお、2位と3位は「シャネル(Chanel)」と「エルメス(Hermès)」で、それぞれ総合検索関心率は11.6%と10.2%であった。
4位以下の順位は次の通り。「ディオール(Dior)」(4位)、「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」(5位)、「ロレックス(Rolex)」(6位)、「ティファニー(Tiffany)」(7位)、「プラダ(Prada)」(8位)、「ヴェルサーチェ(Versace)」(9位)、「アルマーニ(Armani)」(10位)、「ヴァレンティノ(Valentino)」(11位)、「バレンシアガ(Balenciaga)」(12位)、「カルティエ(Cartier)」(13位)、「バーバリー(Burberry)」(14位)、「オメガ (Omega)」(15位)。
同調査は毎年行われ、Googleやウェブサイトのトラフィック、ソーシャルメディアにおけるコンテンツへのアクセス数など3000を超えるデータポイントの分析からランク付けを行っている。
「ヴェルサーチェ」「エルメス」も堅調
今回の調査では「ヴェルサーチェ」「エルメス」がそれぞれ昨年よりスコアを10ポイントおよび8ポイント伸ばし、躍進した。
「Luxe Digital」は「グッチ」の首位獲得の要因について、オンラインショップの会計時の分割払いオプションや、AR(拡張現実)を使用した写真共有アプリ「Snapchat」やグッチ公式アプリでの試着機能の提供といった「オンラインビジネスにおける試行錯誤やイノベーションを促進する取り組みを絶え間なく展開していること」と説明している。
また今年のランキングの特徴として、外出制限などによる新たな「在宅」経済への適応やよりカジュアルなスタイルの導入を進めたブランドが高く評価されたと指摘。例としてラッパーのDrake(ドレイク)やアーティストのジェニファー・ロペスがモデルとなった「ヴェルサーチェ」のバスローブ、「ナイキ(Nike)」と「ディオール」によるコラボ・スニーカーを挙げた。
当然のことながら、サステナビリティへの取り組みも影響し、ランキング入りした15ブランドすべてが何らかのサステナビリティ向上に向けた活動を推進しているという。
一方、「ルイ・ヴィトン」「バーバリー」「バレンシアガ」などは昨年よりも評価が下がった結果となった。
なかでも「バレンシアガ」は昨年より6ポイント下落で12位となった。「デザイナー・スニーカーの人気が下がったことが主な要因」と「Luxe Digital」は分析している。
画像提供:Gucci, Facebook