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初披露!「グッチ」と「バレンシア」のコラボレーション

By Danielle Wightman-Stone

2021年5月11日

ファッション

今週、「グッチ(Gucci)」と「バレンシアガ(Balenciaga)」とのコラボの噂が流れ、ファッション業界を騒然とさせた。実現すれば、ラグジュアリーファッション・ブランド同士のコラボの新時代を意味するが、どうやら噂は本当であったらしい。

「バレンシアガ」のシルエットが、ロゴやクリスタル刺繍の使い方、ロゴモチーフのネックレスといった「グッチ」の特徴的なスタイルと出会ったのだ。

コラボ・アイテムは肩を強調したコートやスパンコールをちりばめたスカートのセットアップを中心に、「バレンシアガ」の「Hourglass」ラインのテーラード・ジャケットに「グッチ」のアイコニックなダブルのインターロッキングGモノグラム(アルファベットのGを二つ組み合わせた「グッチ」の象徴的なモチーフ)を点のように一面に配置したルックも登場した。

これまでラグジュアリーファッション・ブランドのコラボレーションといえば、「ナイキ(Nike)」「シュプリーム(Supreme)」「ザ・ノーズ・フェース (The North Face)」などストリートウェア・ブランドとのタイアップが主流であった。おそらく、今回の「グッチ」と「バレンシアガ」のコラボは、同じ親会社の傘下ブランドである両者の良好な関係から成立したものであろう。今後もこうしたビッグ・ネーム同士のコラボが進んでいくのではないかと予想される。

画像提供: Gucci

コラボレーションはブランド誕生100周年を迎えた「グッチ」の2021年秋冬コレクション「Aria (アリア)」の動画の中で披露された。動画はフロリア・シジスモンディ(Floria Sigismondi)監督が、「グッチ」のアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele) クリエイティブディレクターと共同で制作し、ロンドンの高級ホテル「サヴォイ・ホテル」をナイトクラブに見立てた架空のセットで撮影された。

ミケーレ=クリエイティブディレクターはコレクションについて、「グッチ」の前クリエティブ・ディレクターを勤めたトム・フォード(Tom Ford)氏のほか、コレクションのインスピレーションとなったクラシックな馬術服風のデザインを手がける「バレンシアガ」のデムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia)クリエティブ・ディレクターへのオマージュでもあるとしている。

画像提供:Gucci

また、コレクション披露の後に発表された資料で「常識にとらわれないデムナ・ヴァザリアの厳格なデザインや、トム・フォードのデザインのセクシーさを“奪わせてもらった”」とコメント。「過去から続く、輝くものや生地の輝きの作用の人類学的意味を継承した。グッチと馬術との関わりを尊重し、崇拝すべき宇宙の形へと変えた。マリリン・モンローのシルエットや魅力を昇華させたり、メンズのテーラリングの敷居の高慢さや規律の慎ましさを打ち破ったりした」と説明している。

「グッチ」、創設100周年に「バレンシアガ」とのコラボを発表

画像提供: Gucci

ボリュームアップさせた乗馬靴、馬具風ネックレス、ウエストに巻きつけるサドルバッグ、パドックブーツなどに加え、肩周りを強調させたクロップド・スリーブの乗馬ジャケット、乗馬ヘルメット、さらにジョッキー風のシルク製ブラウスまで、今回のコレクションでは乗馬の世界を彷彿とさせるデザインが豊富に登場した。

テーラリングでは、ティールやネイビーカラーのヴェルヴェット・スーツや太もも部分まで入ったサイド・スリットが印象的なウィメンズ向けスーツ、全身にスパンコールを散りばめたスーツがお目見え。また、「バレンシアガ」の定番である花柄も「バレンシアガ」らしいディテール満載のスーツの全体的なモチーフとして取り入れられている。

画像提供:Gucci

さらに、大きく膨らませたプリーツの袖つきケープ、鳥の羽根で覆われた袖をあしらった鮮やかなピンクのジャケット、スポーティなカッティングやジッパーのディテールが特徴の前に重心を置いたオーバーサイズのニットウェアなど、ボリュームアップされたシルエットも目立つ。

一方、フェザーのマキシ・スカートにスパンコールのビスチェを合わせたイブニングウェアや透き通るような薄手のレースのドレス、ジュエリーを装飾したトップス、印象的なゴールドのプリーツ・マキシ・ドレスなどではトム・フォードのセクシーさが象徴されている。

画像提供:Gucci

「グッチは僕にとって侵入と変容からなる“ハッキング・ラボ”(ハッキングの実験所)になった。それはすべてがつながっている、アルケミスト(錬金術師)の混合物工場だ。盗用と爆発反応の起こる場所、つまりときめきや予測不可能な欲求の永久的創造拠点である」とミケーレ氏は語る。

また、「そして今回、グッチという伝統を引き継いだ自分の“子”としての思いを反映し、ブランドを裏切った。なぜなら、永遠に途切れることのない生は進化する能力によってのみ再生されるからだ」と加えている。

画像提供:Gucci

画像提供:Gucci