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「アディダス」と「オーズバーズ」、製造時の温室効果ガスを抑えたシューズを発売

By Danielle Wightman-Stone

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ファッション

ライバル関係のスポーツブランドである「アディダス(Adidas)」と「オールバーズ(Allbirds)」が両社初のコラボレーション商品であるランニングシューズ、「Futurecraft.Footprint(フューチャークラフトフットプリント)」を発表した。同商品は製造工程でのカーボンフットプリント排出(温室効果ガス排出量)を削減したサステナブルな商品となっている。 両社はともに、カーボンフットプリントを低減したデザインプロセスを実現し高性能のランニングフットウェアを作るという共通の目標を掲げており、その目標の一環としてコラボレーションを通じて独自技術や素材のイノベーションの共有を進めていたことから、今回の新製品の開発にいたった。

今回発表された「Futurecraft.Footprint」の試作品では、製造工程における1足あたりのカーボンフットプリントがわずか2.94kg CO2e(二酸化炭素相当量)となり、従来品に比べてカーボンフットプリント排出量を63%削減した(アディダスのランニングシューズ「adizero RC3(アディゼロ RC3)」の測定値(7.86kg CO2e)と比較)。 「Futurecraft.Footprint」の開発にあたっては、「アディダス」「オーズバーズ」がそれぞれの原料やサプライチェーン、革新的技術に関する情報を提供し合ったほか、両社の独自技術を融合させて相乗効果を図った。ミッドソールは「アディダス」の人気のミッドソール「Lightstrike(ライトストライク)」をベースに、「オールバーズ」が開発したサトウキビ由来合成樹脂「SweetFoam (スウィートフォーム)」を原料とすることで、低炭素の天然素材の使用を推進した。
また、アッパーにはリサイクルポリエステル70%および木材パルプ由来の天然素材「Tencel(テンセル)」30%を配合した新規開発の素材を使用。滑らかで軽量なため、高性能ながらもカーボンフットプリント排出量を大幅に削減したシューズを実現した。
新シューズはほぼ12カ月間で開発された。5月中旬に日本を含め世界の「アディダス」会員制クラブ「adiCLUB(アディクラブ)」会員向けに100足限定で抽選にてプレゼントされる。その後、2021年秋冬に1万足限定で一般販売を行い、2022年春夏にはさらに販売拡大が予定されている。シューズの価格は未発表。

画像提供:courtesy of Adidas/Allbirds

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