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「ナイキ」の供給元、コロナで生産停止 スニーカー供給懸念

By Don-Alvin Adegeest

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ベトナムにある「ナイキ(Nike)」の主要な製品供給元のうち2社が新型コロナの感染拡大により操業停止となり、同社のスニーカーの供給網に深刻な打撃となる恐れがあると、米国のテレビ局CNBCが報じた。

ベトナムはここ数年生産量が伸びている「ナイキ」のスニーカーの生産において重要な拠点だ。現在、同社のスニーカー生産量のほぼ半分はベトナムで生産されており、その次に生産量の多いインドネシアでも生産量は全体の25%を下回る。

ロイター通信社によると、東南アジアでは新型コロナのパンデミックが引き続き猛威を振るい、ベトナムにある「Nike」の供給元のChang Shin Vietnam Co. Ltd.およびPou Chen Corp.が操業停止状態にあるという。

国際市場調査を行うS&P Global Market Intelligenceの一部門であるPanjivaが発行した調査では、2021年第二四半期に米国に海上輸入された「ナイキ」およびその製品関連の輸入品のうちベトナムからの輸入品は49%に上り、前年より6.6%増加したことがわかっている。

供給元である工場の操業停止が長引けば、「ウルヴァリン(Wolverine)」や「プーマ(Puma)」など東南アジアに生産拠点を持つ他のブランドをはじめ、フットウェアやファッション市場への影響がますます大きくなりかねない。

「ナイキ」のベトナムからの輸入品はフットウェアが中心となっており、2020年6月〜2021年6月の1年間にベトナムから海上輸入された製品のうちフットウェアは前年比28.8%増の82%に拡大したという。(S&Pの調査データにより)

画像提供: Nike

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