史上初!メタバース・ファッションウィーク、今春に開催決定
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新たなデジタル・ファッションウィークが開催される運びとなった。しかも歴史初のメタバースでのファッションウィークだ。仮想現実プラットフォームのディセントラランド(Decentraland)上で、2022年3月パリ・ミラノ・ロンドン・ニューヨークのファッションウィークの直後に開幕される予定だという。
同ファッションウィークは、ディセントラランドがデジタルカルチャーのマーケットプレイスで昨今「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE & GABBANA)」が発表した初のNFT(非代替性トークン)コレクションのパートナーとして話題となったUNXDと連携して開催する。
2社はツイッターでそれぞれ別のコメントを投稿し、「#mvfw2022」というハッシュタグとともにポップアップストアの開設やランウェイショー、アフターパーティーや没入体験などファッションウィーク中のプログラムへの参加についてデザイナーやブランド、ファッション業界関係者に呼びかけた。
なぜ?勢いずくメタバースファッション
最近、ディセントラランドはファッション地区の中の仮想の土地を240万ドルで売却しているほか、『マーケット・インサイダー』によると、メタバースにおけるデジタルファッションビジネスの市場価値は年間1兆ドルにも上るとされている。
さらに「グッチ(GUCCI)」や「バレンシアガ(BALENCIAGA)」などのラグジュアリーブランドもオンラインゲームのロブロックス(Roblox)やフォートナイト(Fortnite)と連携し、アバター用の着せ替え用やNTF販売のためのデジタルコレクションを発表している。
ディセントララランドのファッション地区の土地売却を仲介したメタバースグループ(Metaverse Group)のローン・シュガーマン(Lorne Sugarman)CEOは『ビジネス・インサイダー』の取材に対し、「我々はディセントラランドのファッション地区の買収は1800年代のニューヨークの5番街の買取りやロデオ・ドライブ(米国ロサンゼルスにある高級ブランドが立ち並ぶショッピングストリート)を作り上げるようなものと考えている」とコメントしている。
メタバースについては、ここ数カ月ファッション関係の取り組みが相次いでいる。ファッション業界は仮想現実や拡張現実、インターネットサービスが集結して作られた新たな環境での機会を掴もうとしのぎを削っており、仮想現実を通じた没入体験やデジタルコレクションの制作に注力している。