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ファッションショーの購買行動への影響力

By Don-Alvin Adegeest

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ファッション

LFW, courtesy Clearpay

ファッション業界において新作の販売に先駆けて行われるファッションショーは、開催されてから商品が店頭に並ぶまで時間がかかるのに、売上に前向きな作用をもたらす。

ロンドンファッションウィークのスポンサーで、後払いサービスを提供するクリアペイは、ランウェイの影響は開催直後すでに一般消費者の購買行動に見られるとしている。本記事では、同社のデータで浮き彫りになった2022年秋冬ロンドンファッションウィーク後の消費者行動の変化を次の4つのキーワードで紹介する。

Y2K、ノスタルジックスタイル

「ハルパーン(HALPERN)」「コナー・アイヴス(CONNOR IVES)」「エデライン リー(EDELINE LEE)」「クリストファー ケイン(CHRISTOPHER KANE)」などのブランドは今季のランウェイでクロシェット(かぎ針編み)のパターンドレスやフリンジジーンズ、マイクロミニ丈のスカートをはじめとする70年代風のルックスを披露。ファッションショーの開催期間中にこれらのアイテムの売上が増加し、クロシェットのアイテムは2021年12月および2022年1月に比べて25%増となり、一方ミニスカートの売上は2021年9月より55%(前年比では93%)伸長した。

Apres Ski(アプレ・スキー)

2022年秋冬の主要トレンドの一つ、「Apres Ski(アプレ・スキー)」。スキーの後という意味を持つこの言葉通り、ランウェイでは「ロクサンダ(ROKSANDA)」や「シェット ロー(CHET LO)」等が暖かそうな大きめサイズのアウターウェアのほか、バラクラバやブランケット、マフラー、ミトン、ふさふさした素材感のバケットハットなどを多数発表。このトレンドがじわじわと浸透し、バラクラバがウィメンズ、メンズ共に人気となり、売上が昨年9月より325%上昇した。

ボディコン

「バーバリー(BURBERRY)」「16アーリントン(16 ARLINGTON)」「スプリヤ レーレ(SUPRIYA LELE)」「ネンシ ドジョカ(NENSI DOJAKA)」が最新作でセクシー路線に回帰。ボディコンドレスにワンショルダー、カットアウトなどを続々披露。トレンドは売上にも顕著に現れ、その後、カットアウトのアイテムの売上がアップしたことは言うまでもない。

ローライズ・デニム

一時期熱狂的な人気となったローライズ・デニムが、最新シーズンでは「スプリヤ レーレ」「ポスター ガール(POSTER GIRL)」などのブランドのコレクションでカムバック。この煽りを受け、腰履きルックが再び注目を集め、ローライズ・デニムの売上が昨年9月より81%伸びた。また、デニムのセットアップやダブルデニムも話題に。