最新ミラノコレ:「ディーゼル」のグレン・マーティンス、デニムの常識に切り込む
By Don-Alvin Adegeest
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デザイナー、グレン・マーティンス(Glenn Martens)はデニムを知っている。ベルギー出身の彼は古巣の「Y/プロジェクト(Y/PROJECT)」でカットアウェイやカウボーイ、フレアードにピープ・ショーなど、あらゆるデニムに挑戦してきた。しかし「ディーゼル(DIESEL)」のクリエイティブディレクターとして初めて手がけた今季のミラノコレクションの新作で、マーティンスはデニムをオーバーサイズにしたり、引きちぎってみたり、また一方では床に届く丈で体をすっぽり包み込む、幻想的でゆったりしたデニムのファー・コートを登場させたりと、デニムの既成概念を本当に破壊した。
ジーンズは、Tシャツ同様に最も一般的な衣類であるが、すべてのジーンズが同じであるという訳ではない。「ディーゼル」の2022年秋冬コレクションに見る創意工夫や技術、構造は、デニムというデザインのあり方を全く新しいレベルに引き上げたのである。
「ディーゼル」はラグジュアリーブランドではなく、新体制となった今でもその方針は変わっていない。今季の新作は実験的で反逆的、そして遊び心に溢れている。古めかしいフーディーやキルトテッド・ジャケット、デニム素材のベルト&ブラトップは、マーティンスのデニムスタイルの知識を物語っている。
ディーゼル
ミラノコレクション
グレン・マーティンス
ミラノファッションウィーク
ウィメンズキャットウォークシーズン
2022年秋冬
Diesel
FW22
MFW
Y/プロジェクト
Y Project