トレンドの歴史を巡る:メンズ・スカート
loading...
フィジーやミャンマー、ブータンといった国では男性がスカートを履くのはごく普通のことだ。ギリシャでは、男性用スカートが軍服の欠かせない要素になっている。しかしながら、男性用スカートが重要な文化とされているのは、やはりスコットランドの民族衣装のキルトであろう。
スコットランドの民族衣装「キルト」の歴史
キルト専門店「マクレガー・アンド・マクダフ」のブログによると、キルトの歴史は1538年に遡る。当時は「グレート・キルト(Great Kilt)」と呼ばれる体全体を包み込む服で、一枚の布を腰回りに巻きつけ、残った部分を肩にかけたものだった。現在のような膝丈のキルトが登場したのは18世紀初頭ごろのこと。生地に使われたタータンは、氏族ごとに異なるチェック柄や色でデザインされていた。
現代のメンズ・スカート
デザイナーのジャンポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)はランウェイで初めてメンズ・スカートを登場させたことで知られている。彼は1985年の「Et Dieu Créa l’Homme (そして神は人間を創った)」メンズ・コレクションで幅広のパンツの上にラップスカートを合わせたルックスを披露し、男らしさに挑戦するとともに、服に関するステレオタイプを問い直した。
最近のランウェイに見るメンズ・スカートのトレンド
ジェンダーの概念が曖昧となり、性別にとらわれないライフスタイルへのニーズの高まりを受け、メンズ・スカートがここ数シーズン度々ランウェイに登場している。その中のベスト・スタイルを数点紹介する。
2021年秋冬ランウェイコレクション
「バーバリー(BURBERRY)」
「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」
「モリー ゴダード(MOLLY GODDARD)」
2022年秋冬ランウェイコレクション
「オフ-ホワイト(OFF-WHITE)」
「ヤン ヤン ヴァン エシュ(JAN JAN VAN ESSCHE)」
「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE & GABBANA)」
「グッチ(GUCCI)」
「Y/プロジェクト(Y/Project)」
「エゴンラボ(EGONLAB)」
「ディースクエアード(DSquared2)」