記事の著者 Jayne Mountford
SS26デニム予測:キーとなるシルエット、ウォッシュ、ディテール
かつてブルージーンズは、ブラックのレザージャケットと同様に、アメリカにおける若者の反骨精神の象徴であった。その影響からか、過去20年間でハイエンドデザイナーたちはデニム素材のキーアイテムをラインナップに加えてきた。中には、ディーゼルのようにシーズンコレクションのほぼ全体をデニムで構成するブランドも存在する。総括すると、SS26のデニムのムードは、ウェアラブルでありながら先進的なものとなるだろう。以下に、キーとなるスタイルおよびディテールの予測を挙げる。 キーシルエット プロポーションで遊ぶトレンドが続く中、SS26でもルーズでリラックスしたフィットが引き続き人気を集めるだろう。一方で、レトロなスタイルも消費者の間で根強い人気を維持する。フレアジーンズは、2025年のスーパーボウルのハー...
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ミラノファッションウィークSS26:気分を上げるムードブースティングカラーがトレンドに
ミラノは通常、大胆な色使いで知られる都市ではなく、モノクロームやアース系ニュートラルカラーが主流であった。しかし今シーズン、デザイナーたちはレッド、オレンジ、シャルトルーズグリーンといった際立つ色合いで、コレクションに新鮮な活気を吹き込んだ。それらのカラーは、目を引く全身ワントーンのルックで登場することもあれば、他の意外なカラーと組み合わせて提案されることもあった。また、ライラックやミントといったソフトな色合いも頻繁に見られ、鮮やかなブライトカラーとの穏やかな対比を生み出している。さらに深みを出すために、デザイナーたちは暖かみのある赤褐色を多用し、パレット全体に豊かでムーディーな雰囲気をもたらした。 ブライトレッド ブライトカラーの中でも最も主流だったのは、ニューヨークでも見られた鮮や...
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MFW SS26:プラダが提案する、身体から浮遊する新たなシルエット
ミラノ・ファッションウィークSS26において、特に注目を集めたのはスカートであった。中でもプラダは、他とは一線を画すシルエットを発表した。サスペンダーで吊るされたスカートは、まるで身体から浮遊するかのようであり、支えや補強を伴わない柔らかなブラレットと合わせられていた。。 写真:プラダ SS26 スカートのクローズアップ ©Launchmetrics/spotlight 写真:プラダ SS26 バーガンディのVネック ©Launchmetrics/spotlight 写真:プラダ SS26 グレーのVネック ©Launchmetrics/spotlight 写真:プラダ SS26 タンカラーのポロシャツ ©Launchmetrics/spotlight スカートは、イエローシルクからシ...
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NYFW SS26カラートレンド:ブライトカラーからパステル、バーガンディまで
ニューヨークのランウェイは、ブラック、ホワイト、そして多彩なニュートラルカラーが主流に見えたものの、鮮やかなブライトカラーやソフトなパステルカラーも豊富に登場した。これらの色は、春コレクションに華やかさを加えつつ、商業的にも魅力的な選択肢となる。 サンシャインイエロー 気分を高めるキーカラーとして、太陽のように明るいサンシャインイエローが際立った。デザイナーたちはシフォンからギャバジンまで多様な素材にこの色を用い、ニュートラルカラー、モノクローム、パステルカラーと組み合わせた。 プラバル・グルン SS26 Credits: Prabal Gurung SS26/©Launchmetrics/spotlight ルック13:淡いブルーのシフォンパンツに合わせたブラック、イエローのシフォン...
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2026年春夏アクセサリー主要アイテム予測
アクセサリー業界は複数のセグメントで堅調な成長を続けており、拡大傾向にあります。しかし、この記事の執筆時点では、トランプ政権の関税が2026年春夏のアクセサリー市場にどのような影響を与えるかは不明です。しかし、ほとんどの製造が中国、ベトナム、インド、イタリアで行われているため、関税の影響はかなりのものになる可能性があります。そして、ブランドがコストを吸収するか、消費者に転嫁するかによります。その結果を待つ間、2026年春夏のアクセサリー市場のトレンドを探ってみましょう。 シルクスカーフ Credits: Carolina Herrera SS25/©Launchmetrics/spotlight その汎用性の高さから、コットンまたはシルクのプリントスカーフは、2026年春夏の最大のステ...
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誕生から45年! 「プレッピー・スタイル」2025年春夏の最新トレンド
信じ難いことに、リサ・バーンバックとジョナサン・ロバートによる『オフィシャル・プレッピー・ハンドブック(The Official Preppy Handbook)』は、来年で出版45年目を迎える。プレッピー・スタイルの起源ともいわれる本書は、発刊時の1980年代アメリカ東海岸のエリート、いわゆるWASP(プロテスタント教徒のアングロサクソン系白人)の服装やライフスタイルを皮肉ったガイドブックであった。一方ファッション界では、ラルフ・ローレン(Ralph Lauren)やトミー・フィルフィガー(Tommy Hilfiger)らデザイナーに加え、「ギャップ(GAP)」や「アバクロンビー&フィッチ(ABERCROMBIE & FITCH)」といったアパレルチェーンによってプレッピー・スタイル...
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2024年秋冬キー・トレンド:魅惑のブドワール・ドレス
「流行は繰り返される」という言葉は、2024年秋冬ランウェイシーズンを表すに相応しい。世界各地のファッションウィークでは多くのデザイナーが1920年代や1930年代を振り返り、黒・オークル・ペールピンク・ピーチ・アイボリーといった色味で展開したコルセットやレースなどシースルー素材のランジェリーを発表した。それはまさに「淑女の寝室」というフランス語を語源とする“ブドワール”を彷彿とさせるスタイリッシュなルックスだ。 ブドワールのトレンドは、特に米国とヨーロッパで再燃している。今年4月には、NYのブロードウェイでミュージカル『キャバレー』の再演が決まっている。ナチスの脅威が迫る1930年代ドイツのキャバレーで繰り広げられる、妖艶なナイトライフをテーマにした物語だ。エディ・レッドメイン(...
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オリーブグリーン、黒レザー、コクーニング。最新ロンドンFWのトレンド・チェック。
2024年秋冬向けロンドンファッションウィーク(ロンドンFW)が、2月16日〜20日(ロンドン現地時間)開催された。40周年という記念すべき年の催しは、1984年の第一回目開催とはまったく異なる様相を呈していた。当時ケンジントンにあるコモンウェルス・インスティテュートの駐車場に設置されたテントを会場に幕を開けた初のロンドンFWは、三日間の会期中に「ヴィヴィアン・ウエストウッド(VIVIENNE WESTWOOD)」「キャサリン・ハムネット(KATHARINE HAMNETT)」「ゴースト(GHOST)」「ベティ ジャクソン(BETTY JACKSON)」を含みわずか15のショーで構成されたものだった。時は現代に移り、英国ファッション協議会(British Fashion Council...
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’25秋冬ウィメンズフットウェアのバイヤーズ・ガイド
新型コロナ・パンデミックでリモートワークが世の中に浸透した数年間。その経験がわたしたちにウィメンズシューズについての何らかの教訓を残したとすれば、それは「フラットシューズは7インチのピンヒールと同じくらいスタイリッシュにできる」ということだろう。実際、2024年秋冬シーズンのウィメンズフットウェアは、デザイナー・スニーカー、バレーフラット、メリージェーンから引き続き目が離せない。一方で、オフィスに人々が戻り、各地で音楽フェスや授賞式といったイベントが再開するなかで、来るシーズンのファッショントレンドに合わせたスタイリッシュなシューズも登場している。 Givenchy FW23 slingback wedge Credits: Givenchy FW23/Launchmetrics...
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こだわりは、「表面」と「シルエット」。’24プレフォール・デニムレポート
近年、季節を超えて楽しめる服に対する需要の高まりを受け、プレタポルテの新作にデニムを使うデザイナーが飛躍的に増えている。ブランド各社から出揃った2024年プレフォールコレクションに、その傾向がはっきりと現れた。 .... 特に人気なのは、ウォッシュやレーザー、ステンシルプリント、ジャガードといった表面に特徴を持たせたデニムだ。クラシックなシルエットからワイドレッグまで豊富なスタイルに加え、ジャケットとベストを取り揃えたカナディアンタキシードやマキシスカートまで、多彩なアイテムが登場した。 際立つウォッシュ&仕上げ加工 「ディーゼル(DIESEL)」 デザイナー:グレン・マーティンス(Glenn Martens) Diesel PreFall 24/look 1 Credits:...
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