記事の著者 Jayne Mountford
誕生から45年! 「プレッピー・スタイル」2025年春夏の最新トレンド
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信じ難いことに、リサ・バーンバックとジョナサン・ロバートによる『オフィシャル・プレッピー・ハンドブック(The Official Preppy Handbook)』は、来年で出版45年目を迎える。プレッピー・スタイルの起源ともいわれる本書は、発刊時の1980年代アメリカ東海岸のエリート、いわゆるWASP(プロテスタント教徒のアングロサクソン系白人)の服装やライフスタイルを皮肉ったガイドブックであった。一方ファッション界では、ラルフ・ローレン(Ralph Lauren)やトミー・フィルフィガー(Tommy Hilfiger)らデザイナーに加え、「ギャップ(GAP)」や「アバクロンビー&フィッチ(ABERCROMBIE & FITCH)」といったアパレルチェーンによってプレッピー・スタイル...
2024年秋冬キー・トレンド:魅惑のブドワール・ドレス
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「流行は繰り返される」という言葉は、2024年秋冬ランウェイシーズンを表すに相応しい。世界各地のファッションウィークでは多くのデザイナーが1920年代や1930年代を振り返り、黒・オークル・ペールピンク・ピーチ・アイボリーといった色味で展開したコルセットやレースなどシースルー素材のランジェリーを発表した。それはまさに「淑女の寝室」というフランス語を語源とする“ブドワール”を彷彿とさせるスタイリッシュなルックスだ。 ブドワールのトレンドは、特に米国とヨーロッパで再燃している。今年4月には、NYのブロードウェイでミュージカル『キャバレー』の再演が決まっている。ナチスの脅威が迫る1930年代ドイツのキャバレーで繰り広げられる、妖艶なナイトライフをテーマにした物語だ。エディ・レッドメイン(...
オリーブグリーン、黒レザー、コクーニング。最新ロンドンFWのトレンド・チェック。
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2024年秋冬向けロンドンファッションウィーク(ロンドンFW)が、2月16日〜20日(ロンドン現地時間)開催された。40周年という記念すべき年の催しは、1984年の第一回目開催とはまったく異なる様相を呈していた。当時ケンジントンにあるコモンウェルス・インスティテュートの駐車場に設置されたテントを会場に幕を開けた初のロンドンFWは、三日間の会期中に「ヴィヴィアン・ウエストウッド(VIVIENNE WESTWOOD)」「キャサリン・ハムネット(KATHARINE HAMNETT)」「ゴースト(GHOST)」「ベティ ジャクソン(BETTY JACKSON)」を含みわずか15のショーで構成されたものだった。時は現代に移り、英国ファッション協議会(British Fashion Council...
’25秋冬ウィメンズフットウェアのバイヤーズ・ガイド
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新型コロナ・パンデミックでリモートワークが世の中に浸透した数年間。その経験がわたしたちにウィメンズシューズについての何らかの教訓を残したとすれば、それは「フラットシューズは7インチのピンヒールと同じくらいスタイリッシュにできる」ということだろう。実際、2024年秋冬シーズンのウィメンズフットウェアは、デザイナー・スニーカー、バレーフラット、メリージェーンから引き続き目が離せない。一方で、オフィスに人々が戻り、各地で音楽フェスや授賞式といったイベントが再開するなかで、来るシーズンのファッショントレンドに合わせたスタイリッシュなシューズも登場している。 Givenchy FW23 slingback wedge Credits: Givenchy FW23/Launchmetrics...
こだわりは、「表面」と「シルエット」。’24プレフォール・デニムレポート
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近年、季節を超えて楽しめる服に対する需要の高まりを受け、プレタポルテの新作にデニムを使うデザイナーが飛躍的に増えている。ブランド各社から出揃った2024年プレフォールコレクションに、その傾向がはっきりと現れた。 .... 特に人気なのは、ウォッシュやレーザー、ステンシルプリント、ジャガードといった表面に特徴を持たせたデニムだ。クラシックなシルエットからワイドレッグまで豊富なスタイルに加え、ジャケットとベストを取り揃えたカナディアンタキシードやマキシスカートまで、多彩なアイテムが登場した。 際立つウォッシュ&仕上げ加工 「ディーゼル(DIESEL)」 デザイナー:グレン・マーティンス(Glenn Martens) Diesel PreFall 24/look 1 Credits:...
バイヤー必見!’24秋冬キッズウェアのトレンドガイド
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<figcaption>Petite Parade Fashion Show at Pitti Bimbo <em>Credits: Petite Parade/Courtesy Pitti Bimbo</em></figcaption></figure> 2024年1月17日〜19日、「第98回ピッティ・ビンボ(Pitti Bimbo 98、以下ピッティ・ビンボ)」が開催され、キッズウェアブランド各社の2024年秋冬向け最新コレクションが出揃った。同イベントは、質・量ともに欧州最大級の子供服見本市とされるプレミア・イベントだ。今回の 「ピッティ・ビンボ」では、消費者の間での環境意識の高まりに応え、オーガニック繊維品の世界基準であるGOTS認証(ゴッツ、Global Organic Textile Standardの略称)を受けたブランドが多く登場した。2022年に策定...
TikTokでロングヒット、「バレエコア2023/24
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TikTokのマイクロトレンドは、電光石火のごとく生まれては消えていくものだ。しかしどういうわけか「バレエコア」は、2023年の後半からTikTok上で再燃。#balletcoreのついた投稿は閲覧数が1億4210万超えを記録した。2022年に初めてTikTokに登場した「バレエコア」は、バレエにインスピレーションを得たファッションで、レオタードやレッグウォーマー、ラップカーディガン、ウォームアップパンツといった練習用ウェアから、コルセット、チュチュ、ロング・チュール・スカートなどプロのバレリーナの豪華絢爛な衣装をベースとしたものなどさまざまなスタイルがある。さらに、トウシューズやキャラクターシューズも根強い人気がある。 なぜこのマクロトレンドが、これほどまでに長く支持され続けているの...
トレンド・トラッカー:3Dフラワー装飾
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インドの哲学者たちにとって、花は古来より人々と永遠の世界とをつなげる神聖なものとされてきた。同様に、ファッションの歴史においても花は欠かすことのできない要素であり、古代ギリシャやローマではすでに生花を服に使う慣習が存在していた。それから何千年という時を経た21世紀の現代に、そんな花への関心が昨今デザイナーの間で再燃している。「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER MCQUEEN)」の2007年春夏コレクションに登場した、全身を生花で覆ったドレスはその好事例だ。 Moschino ss18/ look 48 Credits: Image: Courtesy, Moschino ss18 これに似たデザインを披露したのが、「モスキーノ(MOSCHINO)」のジェレミー・スコット...
【2024年春夏】四大ファッションウィーク最新トレンド
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パリ、ミラノ、ロンドン、NYで開催された2024年春夏向けのファッションウィーク(FW)がすべて閉幕し、業界では来春のトレンドの検討が始まっている。通常、FWのトレンドは世界の消費者の視点をマクロレベルに反映しているものだが、2024年春夏シーズンではビリオンダラー・ムービーとなった映画「バービー(Barbie)」が発端となって、ガーリーなファッションを融合させたフェミニズムの影響が顕著に現れた。また、カジュアル志向が台頭したパンデミックの数年間の反動からか、クラシックなスーツや脚のラインを透けさせたシアー素材のスカートにジャケットやセーターを合わせたスタイルなど、エレガントなテイラードのルックスも目立ったほか、ストリートスタイルをオマージュした実用的なユティリティールック、高級感のあ...
ニュートラル、グレー、水色。’24年春夏ランウェイ、注目のキー・カラー
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春夏シーズンの商品は、2月中旬〜5月中旬ごろにかけて3回以上に分かれて店頭に並ぶ。売り場づくりに最も効果的な方法は、色を使った商品コーディネートだ。ファッションデザイナーたちはおおむねコレクションで同じ色を使用するが、これは偶然ではなく、トレンドからシーズンごとのカラーパレットを定義するカラー予測専門家のアドバイスを取り入れているため。2024年春夏シーズンのランウィでは、季節を超えて使えるクロスシーズンなスタイルに注目が集まり、落ち着き目の色が選ばれる傾向になった。中でも旬な3色は以下の通り。 ニュートラルカラー 最初のキー・カラーは、白、クリーム、小麦色、カーキ、オークルなどの明るめのニュートラルカラー。春夏シーズンを超えて使える明るめのルックスを作るのに最適。 Atlein...