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ケリングが「グリーンウォッシング」防止の新ガイドラインを策定

By Don-Alvin Adegeest

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ファッション

Image: Unsplash

「グッチ(GUCCI)」「バレンシアガ(BALENCIAGA)」「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」などを擁する仏の高級ブランドグループ「ケリング(KERING)」は、商品について実態を伴わずにサステナビリティ訴求を行う「グリーンウォッシング」を防止することを目的とした新ガイドラインを策定した。新ガイドラインを通じて同社は、商品のサステナビリティを訴える際にはその取り組みや成果について可能な限りデータを表示し、透明性を持って適切に情報提供することを傘下のブランドやサプライヤーに呼びかけた。

新ガイドラインは実店舗、eコマースサイトの双方で扱われる商品を対象に、ウェブサイトやラベル、広告、など環境や社会問題すべてに関するメッセージに適用される。法的に商品のラベル表示が義務付けられている項目や、包装や企業広報的内容は対象外となる。

具体的には、「eco-friendly(エコに優しい)」「environmentally-friendly(環境に優しい)」「green(グリーン)」といった一般的に幅広く使われ、具体性のないサステナビリティ訴求を禁止する。商品をカーボン・ニュートラルとうたうことも避けるべきとし、かわりに二酸化炭素排出量の削減への貢献と表示し、「ケリング」が企業としておこなっているカーボン・オフセット(炭素相殺)の取り組みには複数の異なるプログラムがあることを明記することを義務付ける。

信頼性の高い環境訴求を目指して

「ケリング」は、責任のある信頼性の高い訴求を行うには、その内容が正しく、適切かつはっきりと具体的であり、公正で誇張せず、実証・検証可能であり、視覚的に自然や自然を想起させる要素を多用したりすることなく商品の認証内容を正確に提示するものでなければならないとしている。

「消費者による商品の情報に基づいた購入意思決定を阻むグリーンウォッシングは、ファッション業界や世界が真にサステナブルなビジネスへの移行を達成する過程においての深刻な障害である。加えて、組織のサステナビリティ活動をその規模に応じて目に見える形で公平に開示している企業に悪影響を及ぼす不当な競争だ」と同社はコメントしている。

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