「ケンゾー」、中国初のショーを上海で開催
By Don-Alvin Adegeest
loading...
昨今ファッション業界では、あえて自国に加えて海外でファッションショーを開催するとことでより幅広い多様な消費者へのリーチを図るという顧客拡大戦略を展開するブランドが増えている。
直近の事例では、「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」が今年2月にミラノファッションウィークで発表した2023年秋コレクションのショーを北京で再度披露した。そして先般、今度はLVMH傘下の「ケンゾー(KENZO)」が同じ中国の上海でショーを開催したのだ。
舞台は、上海市内を流れる黄浦江沿いの上海港国際フェリーターミナル(上海港国際客運中心)。この地で「ケンゾー」は、今年6月に仏のパレ・ド・トーキョーとエッフェル塔を挟んでセーヌ川にかかるドゥビリ歩道橋(PASSERELLE DEBILLY)で発表した2024年春夏コレクションを再演した。
最新作は、創設者・髙田賢三のヘリテージと、アーティスティックディレクターのNigoの現代的なビジョンを結びつけ、日本の伝統的な装いと西洋的な感性との均衡を図るものだという。(プレスリリース)
ファレル・ウィリアムズ(Pharrell Williams)とストリートウエアブランド「ビリオネア ボーイズ クラブ(BILLIONAIRE BOYS CLUB)」を共同創設したことでも知られるNigoは、ショーの音楽をミュージシャンのコーネリアスに依頼。髙田賢三のキャリアにおいて象徴的な、1970〜80年代の日本で流行したポップ・ミュージック「シティ・ポップ」からインスピレーションを得た都会的で洗練された旋律が会場を心地よく包んだ。
ケンゾー
ボッテガ・ヴェネタ
Bottega Veneta
Kenzo
LVMH
中国