米「ブルックス ブラザーズ」、障がい者にも着やすいアダプティブ・シャツ発売〜「マグナレディー」と開発
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米国のメンズウェアブランド「ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)」はこのほど、磁気式アパレルを展開する米「マグナレディー(MAGNAREADY)」と共同で、障がい者にも着用しやすいアダプティブ・シャツを発売した。
「ブルックス ブラザーズ」のシグネチャーのワイシャツに「マグナレディー」が開発した特許取得済みの技術を使用したもので、磁気式の留め具により手早く簡単に着脱できる設計となっている。
冬のホリデイシーズンに向けて新しく発売となった本商品は、手指などの障がいを持つ人々向けに、着衣の負担を軽減することを企図している。
見た目は通常のボタンダウンのワイシャツと変わらないが、前立て部分に磁石を組み込んであるため、左右を合わせるだけでボタンを穴に通すことなくきっちりと前身頃を留めることができる。
「マグナレディー」の開発者および創設者のモーラ・ホートン(Maura Horton)は「障がいや疾患などにより運動機能が制限され、日常的に服を着ることが困難な成人は数百万人に上る」とした上で、「(今回発売されたシャツは)ただのシャツではなく、障がいを持つ人々に向け、インクルーシビティやアクセシビリティが重要な問題であり、アメリカのファッション産業を支えるブランドにとっての優先事項であるということを訴えるステートメントである」とコメントしている。
ストレッチ性のあるオックスフォード生地使ったシャツは、定番のフィット感でしわが寄りにくいノンアイロン形態安定加工を施している。さらにラウンドタイプのポケットや、前立て同様に磁石で留められるように工夫が施されたバレルカフも付いている。
「ブルックス ブラザーズ」の親会社オーセンティック・ブランズ・グループ(AUTHENTIC BRANDS GROUP)のナウシュバ・モイン(Naushaba Moeen)ライフスタイル部門エグゼクティブバイスは「125年近く前、“ブルックス ブラザーズ”は画期的なボタンダウンのカラーシャツを発表し、メンズウエアに革命を起こした」とコメント。さらに、「 今日でも“ブルックス ブラザーズ”はその長きにわたるイノベーションの歴史を守り続け、ブランドの優れた伝統をより多くの人々に届けるために“マグナレディー”と協働し、障がいを持つ方々を支援するアダプティブ・シャツを制作した」と加えている。
なお本商品はwww.magnaready.comにて販売中。