「ディーゼル」と「リー」が過剰生産問題対策でコラボ

デニムファッションで知られる伊の「ディーゼル（DIESEL）」は、同社のサステナブルファッション推進プログラム「Diesel Loves（ディーゼルラブス）」の第一弾として、米デニムブランドの「リー（LEE）」とのコラボレーションを発表した。

「ディーゼル」のグレン・マーティンス（Glenn Martens）クリエイティブディレクターが考案した「Diesel Loves」は、競合他社の連携というファッション業界の既存の枠組みを超えた協力関係を通じて互いの創造的なアイデアを集結させ、業界が長年抱える過剰生産問題の解決に取り組むというもので、公募によって選ばれたコラボレーション相手と「ディーゼル」が互いのデッドストックを半分ずつ使用し、自由な発想で限定カプセルコレクションを制作するという仕組みになっている。

コレクションの売上収益は、「ディーゼル」親会社の慈善活動部門であるOTBファウンデーションを通じ、全額が国連難民高等弁務官事務所（UNHCR）に寄付されるという。

「Diesel Loves」の第一弾コラボレーション・パートナーに選ばれた「リー」との限定カプセルコレクションでは、両社のデニム生地を1種類ずつフロントとバックパネルに使ったジーンズが登場。モデルは組み合わせはブランドごとに前後を入れ替えた2種類があり、すべて一点ものの商品を3000本で限定生産する。

販売は2024年3月には「ディーゼル」および「リー」の公式オンラインストアから開始となる。なお、現在、コレクションの一部が「ディーゼル」の欧州および日本の公式オンラインストアで先行販売されている。