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アディダス、100%リサイクル可能なシューズを開発

By Danielle Wightman-Stone

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ファッション

独スポーツウェア大手の「アディダス(Adidas)」がこのほど100%リサイクル可能なランニングシューズのシリーズ「ウルトラ・ブースト・DNA・ループ(UltraBoost DNA Loop 、以下、UltraBoost DNA Loop)」を開発し、現在開催中のアディダスの会員向けオンラインイベント「クリエーターズ・クラブ・ウィーク(Creators Club Week)」にて参加者に披露した 。単一原料および接着剤のみを使うことで原材料の再利用を促すほか、履き終わった靴はアディダスで回収し新しい製品の原料として再利用される。

アディダスは現在、製品の原材料を再利用し新たな高機能製品を製造することで循環させる「クローズドループ(closed loop)」(循環型生産モデル)を実現し、プラスチック廃棄物の問題に取り組むことを目的としたプロジェクト「メイド・トゥ・リメイド(Made to be Remade)」を推進している。「UltraBoost DNA Loop」はその一環として開発されたもので、シューズのすべての構成部位の原料に100%再利用可能なTPU (熱可塑性ポリウレタン)を糸やニット生地として使うほか、アディダス独自のミッドソール「ブースト(Boost)」部分の製造にもTPUを溶解・成型して使用する。

また、使用後の製品はアディダスで回収し、洗浄・粉砕・溶解して新しいシューズの材料として再利用し、廃棄部分もより低減化する。新たに製造されたシューズは、アディダスのスポーツパフォーマンス基準を問題なくクリアするように設計されている。 製品はすでに二つの試験提供を実施済みで、2019年4月に行われた第一世代シューズの「Gen 1 UltraBoost DNA Loop」の試験提供ではクリエーター200人に対して製品が配布され、着用してもらった後に回収し、製品設計などに活用するためのフィードバックを募集した。続く二回目の試験提供は同年11月に実施され、回収された第一世代シューズから生成された再生TPUを使った「Gen 2 UltraBoost DNA Loop」の試用品が登場した。

画像: courtesy of Adidas

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