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「ディオール」、18カ月ぶりの対面式オートクチュールランウェイショーを発表

By Danielle Wightman-Stone

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ファッション|In Pictures

2シーズン連続の動画によるデジタル形式のショーを経て、「ディオール(Dior)」が2021年秋冬シーズンのパリ・オートクチュール・ウィーク(Paris Haute Couture Week) で対面式のランウェイショーを披露した。大勢の観客を前にしたショーについて、「ディオール」のマリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)クリエイティブディレクターは、パンデミックによる自粛期間のあと、「オートクチュールの価値感を再認識」する彼女なりの手段だったと明かした。

また「ディオール」は、コレクションはキウリ氏の「存在すること」への回帰の手法であると説明。さらに、「刺繍」を装飾的ディテールとしてだけではなく、視覚と触覚に結びつく要素として再解釈し、クラフツマンシップを手で触れることのできる高度な体験とともに表現したとしている。

アイデアの起点は、テキスタイル アーティスト兼キュレーターのクレア・ハンターの著書で、世界の歴史や政治を縫製を通して読み解いた『Threads of Life』。本に刺激されたキウリ氏が、記憶の伝達や保護・愛情・主張の表現手段である織物と刺繍の「不可欠な価値」に対する意識を高めたいとの思いから今回のコレクションの制作にいたった。

「ディオール」クチュールコレクション2021年秋冬

こうしたコレクションのコンセプトは、ふんだんに使われたツイードに翻訳されている。実際にショーではツイードのジャケット&シャツにデザイナー、ステファン・ジョーンズ(Stephen Jones)による帽子を合わせたルックスや、ツイードのブーツやマフターなどが登場。ほかにも黒のブークレツイードのケープやビスチェとパンツのセットアップ、フェザーを刺繍しツイードの雰囲気を出したスタイルなど、全75点のルックスすべてでツイードが取り入れられた。

画像: courtesy of Dior

ディオール
オートクチュール
マリア・グラツィア・キウリ
パリ・オートクチュール・ウィーク
2021年秋冬
FW21