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2020年を席巻する、今年注目のスニーカー

By Danielle Wightman-Stone

2020年1月16日

独・統計データ会社「スタティスタ(Statista)」によると2019年はスニーカー業界が大きく飛躍した年である。年間売上総数は10億足にのぼり、再販(リセール)市場もスニーカー転売を手がける「ストックエックス(StockX)」(本社:米国デトロイト)が牽引し、グローバルで60億米ドル規模に成長した。さらにディオール(Dior)とエア・ジョーダン(Air Jordan )のコラボレーションスニカーをはじめ、2020年に発売予定の話題の新作も続々と発表された。

世界初の“stock market of things(モノの株式市場)”を立ち上げたストックエックス曰く、2019年は“スニーカー狂の一年”だったという。そして2018年が「ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)とカニエ・ウェスト(Kanye West)とが競い合い、ヴァージルに軍配が上がった“ヴァージルvsカニエ スニーカーの陣”の年」だとすれば、2019年は「“ジョーダン 1 ハイ(Jordan 1 High)”を手がけたラップ音楽界の大物トラビス・スコット(Travis Scott)が市場の首位を奪い一人勝ちした年」であると同社は説明する。

再販市場では、堅調な「ナイキ(Nike)」や「アディダス(Adidas)」などの大手スポーツウェアブランドに加え、「ニューバランス(New Balance)」や「フィラ (Fila)」などもストックエックスでのシェアが昨年前年比200%増に拡大した。ストリートブランドでは「カクタス・プラント・フリーマーケット(Cactus Plant Flea Market)」「オフホワイト(Off-White)」「FTP」などの小規模な個性的ストリートウェアブランドが徐々に市場に浸透しはじめた一方、「シュープリーム(Supreme)」はシェアが落ち込んでいる。

また昨年にはニューバランスと米国ボストン発のセレクトショップのボデガ(Bodega)によるコラボスニーカー「ニューバランスxボデガ“ノー・バッドデイズ”(New Balance x Bodega “No Bad Days”)」も発売され、ストックエックスで2019年最も人気があったスニーカー上位100(StockX Top 100 sneakers of 2019)にランク入りを果たした。さらにこれまで見過ごされがちであった女性に限定したスニーカーも人気や再販価値が上昇し、“印象的な成長”を記録している。

2020年に向けてはメジャーブランドからの新作とともに中小ブランドの参入も期待できる見通しだ。特に「ディオール・メン(Dior Men)」のキム・ジョーンズ(Kim Jones)アーティスティックディレクターが昨年米国での大規模なアートフェスティバル「アート・バーゼル・マイアミ・ビーチ(Art Basel Miami Beach)」で披露したディオールとエア・ジョーダンとのコラボモデルや「ニューバランス」「カクタス・プラント・フリーマーケット」などのブランドの成長が注目されるとストックエックスはにらむ。

ディオール x エア・ジョーダン

2020年4月に発売予定の「ディオール x エア・ジョーダン」シリーズはエア・ジョーダンシリーズ史上最も高額になるとの噂があり、すでにストックエックス市場では1万9千ポンド(約270万円)の高値がついている。

デザインはナイキの「エア・ジョーダン1」のシルエットをベースに、ディオールグレーのディティールを加えてアレンジしたもの。アイコニックなナイキロゴのスウッシュにはディオールのシグネチャーである「ディオール・オブリーク・ジャカード」を使い、インソールにも50%縮小されたディオール・オブリークがレーザー・エッチングされている。

キム・ジョーンズ アーティスティックディレクターはコラボレーションについて「異なる世界観やアイデアをミックスすることは非常に好きだ。ジョーダンブランドとディオールはいずれもそれぞれの分野で絶対的な卓越性がある。両者のコラボレーションはエキサイティングでこれまでにない新しいものを世の中に提案できるということだ」とコメントしている。

さらにジョーダンブランドのマーティン・ロッティ(Martin Lotti)デザイン担当バイスプレジデントは「ディオールとのパートナーシップにより、バスケットボールのスタイルに新しい視点を提供するとともに、ハイエンドなストリートウェアとラグジュアリー・ファッションの融合につながる。両者の持つリッチなイコノグラフィーを大切にしつつ、伝統からインスピレーションを得ていきたい」と付け加えている。

トラビス・スコット

2019年の再販市場を制した「トラビス・スコット(Travis Scott )」。ナイキやジョーダンブランドとのコラボモデルの発売を控えた2020年も、市場で上位の座をキープし続けそうだ。

トラビスが昨年リリースした「ジョーダン1 High OG (Jordan I High OG)」は、白のアクセントが入ったブラウンのアッパーや後ろ向きのナイキロゴの「スウッシュ(Swoosh)」、隠しヒールポケットが際立つ一足。トラビスのレーベル「カクタス・ジャック(Cactus Jack)」のロゴもさりげなく入っている。また自身初のジョーダンブランドとのコラボによるアパレルコレクションも同時発売され、ジョーダンブランドの「ジャンプマン(Jumpman)」のイラストやカクタス・ジャックのロゴをプリントしたフリース素材のフーディーやショーツ、トラックスーツやTシャツなどが登場した。

2020年に向けては、先日公開されたトラビスの新作アルバム「ジャックボーイズ」のプロモーション動画ですでに話題騒然となっている「ナイキSBダンクロー(Nike SB Dunk Lows)」のコラボモデルが2月にも発売と噂されているほか、「エア・マックス270リアクト(Air Max React 270)」のカクタス・ジャックブランド・コラボモデルにも期待が集まる。

ニューバランス

NBA(全米バスケットボール協会)選手のカワイ・レナードや 女子プロテニス選手のココ・ガウフ、映画俳優のジェイデン・スミスなど、数々の大物が支持者として名を連ねるニューバランス。その人気やシェアは引き続き伸びるとみられ、2020年はニューバランスにとって「ビックイヤーになる」(ストックエックス)と予想される。

2019年のハイライトは、ボデガとコラボした付け替え可能な靴ひもやカラフルな色使いが特徴の「997Sノー・バッド・デイズ 」。年末にはカワイ・レナードのシグネチャーシューズ「OMN1S 」の新色モデル「モンキー・スタックス(Money Stacks)」をリリースした。

2020年は昨年に引き続きボデガどのコラボを展開するほか、ランニングシューズ「ニューバランス992」をはじめとする過去の名作の復刻版の発売が予定されている。今月末に発売を控える「ニューバランス992」復刻版はオリジナルカラーのトーナルタンやグレーに加え、ネイビーブルーやオーシャングリーン、ピンクなどの大胆な新しいカラーコンビネーションで展開。

また昨年のウィンブルドンで快進撃を見せた注目のテニス選手ココ・ガウフとのコラボや、人気急上昇中の女性向けスニーカーの新作も期待される。

5周年を迎えるイージー

今年アディダスとの初のコラボスニーカーの発売から5周年を迎えるカニエ・ウエストのブランド「イージー(Yeezy)」。節目の一年となる2020年は新モデルや新色の発売が予定され、スニーカーブランドの「注目株」になりそうだ。

特に注目したいのはすでに発表済みの「イージー・ブースト350(Yeezy Boost 350)」と「イージー・フォームランナー(Yeezy Foam Runner)」の新作。 アディダス独自の素材“プライムニット”を使ったアッパーを筆頭に、個性的なセンター・スティッチ、ソールのディティールが印象的な「イージー・ブースト350」の新モデルはアースカラーで展開。一方、今春発売予定の「イージー・フォームランナー」では木靴のようなファッション性の高いフォルムを新たに白色で展開するとともにアッパー全体に空洞をあしらったデザインに。さらに「イージー700(Yeezy 700)」シリーズにも新作「イージー・ブースト700 MNVN (Yeezy Boost 700 MNVN)」が登場予定。アッパーはナイロン素材を用いた蛍光イエローで展開し、サイドには大きな700の文字をプリント。ソールは黒一色となっている。

ヴァージル・アブローはナイキ/ジョーダンブランドとのコラボを継続

2020年もナイキ/ジョーダンブランドとのコラボを継続するヴァージル・アブローは「エア・ジョーダン5」発売30周年を記念し、「OGメタリック・エア・ジョーダン5」にインスパイアされた「オフホワイトx エア・ジョーダン5(Off-White x Air Jordan 5)」の新作カラーモデルをリリースする。

2月のNBAオールスター・ウィークエンド期間中に発売となる見込みで、靴ひも部分に付いたオフホワイトのブランドタグに加え、赤のジャンプマンロゴの入った反射材のタン、半透明のアウトソールなどが目を引く。靴ひもは白・赤・黒の3色に加え、黒のジップタイ(結束バンド風靴ひも)が付属する。

画像: courtesy of StockX and Nike/Dior

本記事の原文はFashionUnited.comに掲載されています。日本語版記事は原文記事を翻訳・編集したものです。