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パントン、2020年の色「クラシックブルー」発表

By Danielle Wightman-Stone

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ファッション

様々な製品の色見本を提供する米のパントン社(Pantone)が2020年の「カラー・オブ・ザ・イヤー」を発表した。選ばれた色は「クラシックブルー(Classic Blue)」。 不変性と信頼感を持ち、「静寂」「信頼」「つながり」をもたらす安心感のある色だと同社は説明する。

「カラー・オブ・ザ・イヤー」では過去にも青系カラーが選ばれている。2000年にはミレニアム・カラーとして穏やかで澄み切った空の青を表現した「セルリアン(Cerulean)」が選ばれたほか、2003年に“大人しめ”の「アクアスカイ(Aqua Sky)」、2005年に紫に近い「ブルーアイリス(Blue Iris)」がそれぞれ選ばれている。さらに2016年には落ち着いた寒色系の「セレニティ」が「ローズクオーツ」とタイで一位を獲得している。

「クラシックブルー」は過去の「カラー・オブ・ザ・イヤー」よりも濃い目でエレガント、かつ、より伝統的な青だ。パントン社によれば、「人々の魂に平和や穏やかさを呼び込み慰めを与える色合いで、宵の空模様やブルーベリー、ペプシコーラの缶などをイメージさせる“誰もが愛する”カラー」だという。

「パントン・カラー・インスティテュート(Pantone Color Institute)」のレアトリス・アイズマン(Leatrice Eiseman)エグゼクティブディレクターは、「私達は信頼と信念が求められる時代に生きている。不変で信頼感があり、どんな時でも頼りになるPantone 19-4052クラシックブルーはそうした“変わることのない一貫性”と“確信”を表現している」とのコメントを発表している。

パントン社今年の色、「クラシックブルー」に決定

パントン社は今年初めて色の持つ「ビジュアル」「音」「匂い」「味」「触り心地」といった五感で感じるイメージをカラー選定の基準に取り入れた。その結果、控えめで共感を呼び、誠実な色である「クラシックブルー」が選ばれ、パントン社初の「多感覚カラー・オブ・ザ・イヤー」となった。

またクリエイターや消費者に向け色を様々な角度から提案するため、音楽・食・ファッション・美容・テクノロジーといった業界のエキスパートとコラボし「クラシックブルー」を想起させる音、香り、味わい、感情を開発。

エレクトロニックポップ音楽の『Vivid Nostalgia(ビビッド・ノスタルジア)』、フルーティーで甘いベリーの香りのするフレグランス、ベルベットのような質感の家具用特注ファブリック「efor」、ウェルネスとエレガンスをコンセプトにブレンドされた紅茶など、「クラシックブルー」に着想を得た様々なアイテムを発表した。

「パントン・カラー・インスティテュート」のローリー・プレスマン(Laurie Pressman)バイスプレジデントは、「“カラー・オブ・ザ・イヤー”は、カラー・トレンドとグローバル・カルチャーの現状との関連性を強調したものであり、その色を求める人々が使ってみたいと思える色を反映している」とコメントしている。

「クラシックブルー」を想起したファッション・美容・インテリアも登場

さらに同氏は「我々が新しい時代に向かう中で、“カラー・オブ・ザ・イヤー”のプラットフォームを進化させるとともに世界中の人々かにより豊かで価値あるカラー体験を実現できるよう、これまでとは異なる方面から新たな試みを行うことを考えた」と加えている。

ホームページ画像: Salvatore Ferragamo SS20, © Catwalkpictures.com. その他の画像:パントン社提供

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Pantone