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2021年注目の商品「循環型スニーカー」

By Don-Alvin Adegeest

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ファッション

スニーカーは一般的に長く履いたり修理して使ったりするものではない。レザーと違い布製のシューズは寿命が短く、大半の人々は古くなれば捨ててしまう。循環型スニーカーは目新しいアイデアはないものの、サステナブル衣料品に比べるとまだメジャーとは言えない。

##循環型スニーカーのパイオニアが登場

そんな中、2021年は循環型スニーカーが話題になりそうな気配だ。スウェーデン発のスニーカーブランド「アワ・チョイス(Our Choice)」は循環型スニーカーのパイオニア的存在で、「すべての人々にサステナブルな靴を」という考えのもとプラスチック不使用で公平かつ循環型のファッションブランドを目指している。同ブランドのスニーカーはすべて植物タンニンでなめしたイタリア産のカーフレザーを使って植物性染料欧州連合内で製造されたもので、なめし剤はイタリアの食品産業から排出された野菜から作られたものだという。またソールは100%天然ゴムを、インソールは麻繊維を使うほか、靴紐もオーガニックコットン製でプラスチックやクロムを一切使わない仕様となっている。

一方「アディダス (Adidas)」も循環型経済を進める一環として使用済み「ウルトラブーストDNAループ」のスニーカーから作られた再生材を使い新しいシューズを製造する取り組みを試験的に展開している。

またスイスの「オン・ランニング(On Running)」は、豆から作られた再生可能な素材を原料としたシューズのサブスクリプション・サービスを開始した。シューズは染料不使用でシングルカットの生地から作ることで無駄を抑えている。一カ月あたり29.99ドル(約3150円)で使用でき、600キロメートル履くと新しいシューズが送られてくる。

フランスの「サロモン(Salomon)」は同社が開発中の再生可能なランニングシューズ「インデックス.01 (Index.01)」を対象とした使用済みのシューズの回収拠点を構築した。シューズは今春にも発売される見込みで、使用後は回収を行い、解体して新製品の素材へとリサイクルする。

イタリアのスタートアップ「ドレス・ツー・リブ(Dress-to-live)」も循環型スニーカー「ワオ(WAO)」を発売。商品はまずクラウドファンディングのプラットフォームで発売し、その後オンラインストアに展開した。麻および木質繊維製のアッパー、コルク・インソール、綿製のライナー、分解性のラバーソールなど、全12種類にわたる部位は全部自然由来で革新的なサステナブル素材を原料としている。スニーカーは使用後に回収を行い堆肥化されるものと混合廃棄物とに分別し、オーガニック素材は土の中でミミズの餌になるという。

画像提供: Salomon

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