2023年春夏メンズウエア・トレンド：スポーツ・デイ

2023年春夏メンズウエアのトップトレンドは、アスレチックウェアに決まりそうだ。昨今ヨーロッパで開催されたファッションウィークから、特徴的な10ルックを一挙ご紹介。

「8IGB コミュニティクロージング（8IGB COMMUNITY CLOTHING）」

‘23年春夏の新作では、デザイナーのルーベン・ビス（Ruben Biss）がサメやサーフボード、ビーチサンダルなど海のエレメントにインスパイアされたルックスを発表。Look 20はシルバーのインサートが入った黒のオーバーサイズのスウェットシャツにパンツスカートを合わせている。

「アルワリア（AHLUWALIA）」

プリヤ・アルワリア（Priya Ahluwalia）はロンドンの緑溢れるサンクンガーデンを会場に選んだ。濃い青色のファスナー付きのプルオーバートップスと同じ柄のパンツに赤、白、黄色の斜めストライプのパーツを組み合わせたLook 18は、プリアのナイジェリアとインドのルーツに着想を得たヘッドバンドがアクセントに。

「リュフ カプール（DHRUVA KAPOOR）」

ミラノ・ファッションウィークで披露された「ザ・シーカー（The Seeker）」コレクションは、“現代社会を模倣し、事実と想像の境界線を曖昧にした”と評価された。Look 27では深みのあるネイビーとのコントラストが目を引く、ペールグリーンとペールブルーのカラーパレットのジップアップ・ジャケットとセットアップのトラックパンツが登場。

「ダブレット（DOUBLET）」

デザイナー、井野将之がパリでショーを発表。Look 22でお目見えしたカンガルーポケットつきフーディーとスウェットパンツのセットアップは、グレーのダメージド・ジャージーに見えるが、実はプリント。

「エンポリオアルマーニ（EMPORIO ARMANI）」

パンデミック後、初のランウェイ開催となった「エンポリオアルマーニ」。‘23年春夏に向け、バラエティ富む新作がお目見えした。注目はLook 61の白のネットのインサート付きのブルーのジップアップ・ジャケット&トラックパンツ。素材にはテクニカルファブリックを使っている。

「イザベル マラン（ISABEL MARANT）」

フランスのデザイナー、イザベル・マランの2023年春夏メンズコレクションのキーワードは“リラックス・スタイル”。Look 3ではテクニカルファブリック素材のブルーのジップアップ・ジャケット&パンツに、タイダイのロゴTシャツをスタイリング。

「ロエベ（LOEWE）」

クリエイティブ・ディレクターのジョナサン・アンダーソン（Jonathan Anderson）は、2023年の新作を「有機的なものと人工的なものの融合」と称する。Look 4のネオンオレンジのカンガルーポケット付きプルオーバーとシルバーのスポーツタイツは、オレンジのジャンボサイズ・スニーカーを合わせて印象的に仕上げた。

「ルイ・ヴィトン（LOUIS VUITTON）」

ヴァージル・アブロー（Virgil Abloh）メンズ・アーティスティック・ディレクターが亡くなって以来初めてのランウェイショーとなったが、そのレガシーは明らかに健在している。遊びのコンセプトをテーマに、ショーではマーチングバンドや旗手、子供の電車セットを真似た舞台セットが登場。スポーティーなアイテムでは、モトクロスをヒントにしたネオングリーン、ネイビー、白のツーピース+レギンス&ソックス& ハイカットスニーカーをコーディネートしたLook 15を披露。

「マーティン ローズ（MARTINE ROSE）」

ロンドン発の「マーティン ローズ」からは「ナイキ（NIKE ）」とコラボしたスクエアトゥのスニーカー「ショックス（Shox）」がデビューを飾った。Look 26のネイビーと白のインサート・パート付きティールブルーのジップアップ・ジャケット&トラックパンツと一緒に初お目見え。

「VTMNT」

男性モデルがニーハイブーツやクロップ丈のトップスを着て登場するなど、グラム・ヴァザリア（Guram Gvasalia）が手がけた “ジェンダー・イクオリティー”にフォーカスしたデジタル・プレゼンテーションが2023年の春夏コレクションを飾った。スポーティーなカラーブロックのスウェットの中で、Look 20の白と黒のストライプの入った黄色いフロントジッパーのジャケット&テクニカルトラックパンツは、テクニカルファブリックを強い光沢感を出した。