2023年春夏ランウェイ・トレンド:ハンドバッグ・レポート
loading...
ファッションブランドの多くは象徴的な“it”バッグを持っていて、新作ランウェイで欠かせないアクセサリーとなっている。実際、世界の高級ハンドバッグ市場は2031年までに354億米ドル以上に成長すると予測されている。2023年春夏シーズンのランウェイでも例外なく多彩な形やサイズの新作がお披露目された。なかでも多くのブランドで取り入れられた4つのトレンドを紹介したい。
オーバーサイズド・バッグ
「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)は、大きくLVのロゴをあしらいったポートフォリオ・スタイルのクラッチバッグを超特大にアレンジ。持ち手部分は複雑なチェーン仕様になっている。
さらにクロッシュ・クレのキーホルダーもビッグサイズで展開。
ニューヨーク発の「アルチュザラ(ALTUZZARRA)」のジョセフ・アルチュザラ(Joseph Altuzzarra)からは、ブラウンのレザーストラップ付きキャンバストートバッグをオーバーサイズに。
「ステラ マッカートニー(STELLA MCCARTNEY)」のビーガンレザー素材のビッグバッグは、さらに大きく仕上げたチェーンのハンドルが一際目を引いた。
「プロエンザ スクーラー(PROENZA SCHOULER)」ではパテントレザーのドローストリングバッグをコバルトブルー、黄色、黒などのマルチカラーで展開した。
手持ちサッチェル&ホーボーバッグ
「ジル サンダー(JIL SANDER)」のルーク(Luke)&ルーシー・メイヤー(Lucie Meier)夫妻はピーチカラーのレザーのホーボーバッグを大型サイズで披露。
「プラダ(PRADA)」の黒のスムースレザーのハンドバッグは、サイドにマチとドローストリングを入れて、印象的に。
「ロエベ(LOEWE)」は左右に平たく伸びたバッグをさまざまな色で発表した。
「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」からは、ブラウンカラーのスムースレザーの立体的なバッグがお目見え。取手部分はカットアウトハンドル仕様。
チェーンバッグ
「シャネル(CHANEL)」のクラシックなチェーンバッグを再解釈したパテントレザーのドローストリングバッグ。チェーンに加えてパールやロゴ入りのコインをあしらって華やかに仕上げた。
「ヴェルサーチェ(VERSACE)」はクラシックな黒のレザーのサッチェルを、銀色のスタッズで装飾。取手のチェーンハンドルは取り外しできる。
「アレキサンダー マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」は白のチェーンバッグに、シグネチャーのリングのディティールを施した。
個性派バッグ
「モスキーノ(MOSCHINO)」のバケット・バッグは、全体的に海の中の世界をイメージしたアニメキャラクターのイラストを入れ、ユニークな見た目に。
ハワイの夕日をレーザープリントした「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」の横長上開きサッチェル。
「ヴィクトリア ベッカム(VICTORIA BECKHAM)」はクラッチバッグを何層にも重ねたフリンジで覆った新作バッグを発表した。
「アクネ ストゥディオズ(ACNE STUDIOS)」の新作では、スパイク付きのミニ・ハンドバッグをアクセントとしてたびたび取り入れた。