2023年秋冬向けメンズウエアのバイイングガイド
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デザイナーズのメンズウエアが、これほどまでに多様化したことは今まであっただろうか。テイラーリングにストリートウエア、アウトドア。バイヤーには無数の選択肢が提示されている。2023年秋冬のバイイング・シーズン目前に、キーポイントになりそうなスタイルを紹介。
テイラーメード
2023年秋冬にはきっちりテイラードされたスーツやセットアップに要注目。特に幅広の肩やすぼませたウエスト、ダブルブレストのシルエットに人気が集まりそうだ。最近のコレクションからの事例はこちら。
「ディオール オム(DIOR HOMME)」2022年秋冬
キム・ジョーンズ(Kim Jones)クリエイティブ・ディレクターによる、グレーのチェック柄ダブルジャケット&ゆったりとしたフィットのパンツ。襟や脇に入った白い縫い目が輪郭を強調している。
「エゴンラボ(EGONLAB)」2022年秋冬
フロレンタン・グレマレック(Florentin Glemarec)とケヴィン・ノンぺ(Kevin Nompeix)の二人が手がけたコレクションでは、キモノ風の合わせが着いた黄色いチェック柄のジャケットと、プリーツのスカート&ストレートパンツの3ピースが登場。
「プラダ(PRADA)」2022年秋冬
ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)とラフ・シモンズ(Raf Simons)は肩部分を広くし、ウエストをすぼませたオーバーコートを発表。隠しポケットもある。
ストリートスタイル
「ディーゼル(DIESEL)」2023年春夏
<「カナディアン・タキシード」こと、ダブルデニムは2023年秋冬でも根強い人気に。グレン・マーティンス(Glenn Martens)は「スエット・スーツ」の2ピースを想定外のブルーのグラデーションが効いたデニムで展開。
「モスキーノ(MOSCHINO)」2023年プレ・フォール
ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)亡き後、パンクスタイルが再燃しそうな気配。すでに複数のデザイナーがこのスタイルを模索する中、ジェレミー・スコット(Jeremy Scott)は赤と黒のチェック柄のパンツ&ジャケット、フード付きスウェットシャツを披露。アクセサリーには特大サイズの安全ピンを配している。
「ジバンシィ(GIVENCHY)」2023年プレ・フォール
明るい色のデニムは2023年秋冬のトレンドに。マシュー・M・ウィリアムズ(Matthew M. Williams)の最近のコレクションでお目見えした、襟や袖などに黒い縁取りを施したオレンジ色のデニムのブルゾンジャケットと同素材のジーンズ。
偉大なるアウトドアルック
「ゴープコア(Gorpcore)」としても知られる近年のアウトドアトレンドが、デザイナーズ・コレクションでも顕著に。2023年も支持を得そうなスタイルに引き続き注目したい。アウターでは、パッファージャケットが今後も流行しそう。また昨今のシーズンのコレクションでもインスピレーションが溢れている。
「アリックス(ALYX)」2022年秋冬
マシュー・M・ウィリアムズの発表した、マラボーの飾り付き黒いフリースのスウェットシャツ。オリーブカーキのロング・ナイロンコート&ショート・ジャケットと合わせて。
「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE & GABBANA)」2022年秋冬
<今シーズンは、スキーウエアに影響を受けたルックスもポイントに。「ドルチェ&ガッバーナ」のネオンイエローのナイロン地パッファージャケット&パンツはいいお手本になる。
「ディースクエアード(DSQUARED2)」2022年秋冬
双子のケイティン(Caton)は、カラフルなカモフラージュ柄インターシャのセーターにオーバサイズのベローズポケットを複数あしらったパンツを合わせたルックスを披露。この例のように、厚手のニットセーターとポケット付きカーゴパンツをコーディネートするのが2023年秋冬のトレンドになりそうだ。