パリファッションウィークに見る、2023年秋冬のキー・カラー
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2月27日〜3月7日にかけて開催された2023年秋冬シーズンのパリファッションウィークでは、ブラウン系の色味や明るい赤、パステルカラー、白と黒などの色使いが際立った。
ブラウン系カラー
ミラノのファッションウィーク同様、茶系の色に他の色を合わせたコンビネーションが多く使われた。
「アクリス(AKRIS)」Look 9
アルベルト・クリームラー(Albert Kriemler)は、茶色、ベージュ、白、オレンジの幾何学模様のプリントを施したジャケット&パンツを発表。中に合わせたタートルネックセーターと、パンツの上に重ねたリブニットにも、それぞれ茶色とヘザーブランを使っている。
「ミュウミュウ(MIU MIU)」Look 40
ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)のディフュージョンラインからは、肩幅を広めに仕上げたブラウンカラーの四つボタン・レザージャケットと、鮮やかな緑色のジャケットのレイヤードルックが登場。中には肌のように薄いブラウス&スカートをスタイリング。アクセサリーは、オレンジ色のバッグ、黒のスリングバッグシューズなど。
「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」Look 28
異素材ミックスで構成されたシャツ&ダブルレイヤーのスカートは、いずれのパーツも茶系で統一。厚底ロングブーツも茶色。
鮮やかな赤系カラー
ニューヨークのファッションウィークでも大活躍の鮮やかな赤が、パリのランウェイでも存在感を演出。
「AZファクトリー(AZ FACTORY)」Look 15
ルシンダ・チェンバース(Lucinda Chambers)とモリー・モロイ(Molly Molloy)のデザイナーデュオが手がけた、黒と赤の幾何学模様をあしらったロングのチュニック&パンツ。リックラックで仕上げた襟部分は、緑と黄色、白で展開。
「デュンダス(DUNDAS)」Look 1
ピーター・デュンダス(Peter Dundas)は、赤のパテントレザー&ウールのモックタートルネックを組み合わせたミニドレスを発表。上から羽織ったネイビーのアーミー・ロングコートのラペルと裏地にも赤を使用。
「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」Look 56
馬の頭が描かれた白地のダブルレイヤー・スリップドレス。ハンカチーフヘムは赤のシフォン素材を使い、スパンコールを散りばめている。
パステルカラー
“秋なのにパステルカラー”という意外な色使いがイ、ブニングドレスを中心に登場。
「ヴィクトリア ベッカム(VICTORIA BECKHAM)」Look 15
羽の装飾が施された大きく開いたネックラインや肩から伸びるケープが印象的な、ミント色の1940年代風ドレス。オフホワイトの編みタイツ&ストーンカラーの厚底パンプスでアクセサライズ。
「ヴァレンティノ(VALENTINO)」Look 62
ピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)は、裾の長いライム色の長袖ボタンフロントドレスに同素材のネクタイをつけたルックスを発表。大きめサイズのゴールドのイヤリング、白のクラッチバッグ、黒いパテントレザー素材のチャンキーなアンクルブーツでスタイルを完成。
「ジバンシィ(GIVENCHY)」Look 37
マシュー・ウィリアムズ(Matthew M. Williams)はライラックカラーのシフォンドレスのショルダーラインをアシンメトリーにアレンジ。アクセサリーは、シルバーのボールベアリング・チョーカー、グレーのファー素材で作ったパンプス。
黒と白
プレタポルテでは、黒と白のバイカラーで構成されたステイトメントの強いアイテムが多く見られた。
「バルマン(BALMAIN)」Look 10
オリヴィエ・ルスタン(Olivier Rousteing)による黒いベルベットのスーツ。絞ったウエストとストレートに仕上げたパンツの裾が特徴的。肩部分にあしらったシュラッグとベレー帽は、いずれも白いアンゴラ素材で製作。アクセサリーは黒い手袋、ゴールドのバッグ、白いサテンのリボンがついたポインテッド・トウのフラットシューズ。
「シャネル(CHANEL)」Look 18
ヴィルジニー・ヴィアール(Virginie Viard)がデザインした、黒いミディアム丈のシースドレス。マラブーの白い羽の装飾付き。椿を模ったシルバーのイヤリングとパテントレザーのブーツと一緒にコーディネート。
「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER MCQUEEN)」Look 29
サラ・バートン(Sarah Burton)の新作に登場した白いサテンのジャンプスーツは、中央に黒い巨大な蘭をプリント。肩先と脇に切り込みが入っている。