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2023年春夏パリコレ、4つのスタイルトレンド

By Jayne Mountford

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ファッション

Image: Courtesy, Koché, Beautiful People, Coperni SS23

コロナ禍で二年連続のハイブリッド開催後、2023年春夏パリ・ファッションウィークがフィジカル形式で開催され、多くのファッション・エディターやバイヤーが訪れた。過去数回のファッションウィークのトレンドを踏襲しながら、パリジャンならではの個性も際立った今回のパリコレの4大トレンドを紹介する。

全身同色・同素材

Image: Courtesy Vetements SS23

上下を同色や同素材で展開したセットアップのスーツが複数のブランドから登場。2年前に閉店したパリの老舗洋品店「タティ(Tati)」の跡地でショーを開催した「ヴェトモン(VETEMENTS)」のグラム・ヴァザリア(Guram Gvasalia)によるコレクションでは、期待されていたストリートウェアやデニムに混じり、全身同素材のテイラードのスーツが披露された。中にはチェック模様など「タティ」のショッピングバッグの柄に似せたスタイルも。Look 19では、襟とベルトのついたレインコートとシャツ、超ロング丈のパンツをすべて同じ明るいブルーと赤のチェックの生地で仕立てた。

Image: Courtesy Saint Laurent SS23

「サンローラン(SAINT LAURENT)」のアンソニー・ヴァカレロ(Anthony Vaccarello)は、新作にブランドのルーツを反映。Look48の構成は、黒と白の水玉プリント一色で彩られたオーバーサイズのブラウスとネックスカーフ、ロング丈のパンツ。

Image: Courtesy Christian Wijnant SS23

「クリスチャン ワイナンツ(CHRISTIAN WIJNANTS)」も全身同素材コーデを取り入れた。Look36のスリーピースでは、アシッド・グリーンのシルクパラシュート素材で作ったオーバーサイズのブラウス、膝丈ショートパンツ、トレンチコートを組み合わせた。

Image: Courtesy Dawei SS23

中国の「ダウェイ」はクラシックでミニマリスト、それでいて洗練されたデイウェアを新作に多数選んだ。Look5の青磁色のパンツに合わせた同色のレインコートは、裏地がシャツとリンクした青と白のストライプになっているのが特徴。

レザー

次のトレンドは、セットアップを中心に見られた力強さを表現するレザーや人工レザー。

Image: Courtesy Koché SS23

「コーシェ(KOCHÉ)」のクリステル・コシェール(Christelle Kocher)は、Look4で黒いレザーのクロップ丈ジャケットにウェスタンスタイルのベルト付きパンツを合わせた。

Image: Courtesy Miaou SS23

「ミアオウ(MIAOU)」も同じく黒レザーのホルターネックトップにクロップ丈のバイクパンツのルックスを発表した。

Image: Courtesy Monot SS23
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「モノ(MÔNOT)」からは、黒いレザーで展開した今シーズンのキーアイテムのブラレットが、同素材のペンシルスカートと一緒に登場。

Image: Courtesy Akris SS23

「アクリス(AKRIS)」のアルベルト・クリームラー(Albert Kriemler)はナチュラルカラーのテーラリングやレインボーカラーのドレスに加えて、重厚な黒のルックスも披露。Look32のクロップ丈ジャケットとフロントプリーツのパンツは、金色のボタンが華やかさを演出。

ユティリティ・シック

Image: Courtesy Givenchy SS23

2000年代に人気を博してきたミリタリーっぽいユティリティ・スタイルが、今季ももれなくトレンドに。さらにその影響力は大きくなっている。マシュー・ウィリアムズ(Matthew Williams)がクリエイティブ・ディレクターを務める「ジバンシィ(GIVENCHY)」はルースな履き心地のカーキのカーゴパンツと灰色のフーディーのルックスに、対照的な眩いゴールドのジャケットを合わせた。

Image: Courtesy Beautiful People SS23

「ビューティフルピープル(BEAUTIFUL PEOPLE)」の新作コレクションもミリタリールックをインスピレーションにしている。Look8で黄褐色のリブ・タンクトップとコーディネートしたオリーブカーキのロングスカートは、複数のユティリティーポケットをあしらった。

Image: Courtesy Isabel Marant SS23

ジジ・ハディッド(Gigi Hadid)が着た「イザベル マラン(ISABEL MARANT)」のLook17。オーバーサイズのジャケットのカモフラージュプリントは、日焼けしたようなイメージに仕上げた。

Image: Courtesy Miu Miu SS23

カーキのシャツとショーツで構成された「ミュウミュウ(MIU MIU)」のLook24。同色のウエストポーチとコントラストの利いたオレンジ色のサンダルでスタイリング。

アシンメトリーヘム

今季はデザイナーの多くがヘムラインに新たなアプローチを加えた。「ミニ」や「マクシ」といったカテゴリのものだけでなく、裾のラインを左右異なるように作ったスカートやドレスも見られた。

Image: Courtesy Sacai SS23

「サカイ(SACAI)」の阿部千登勢デザイナーによるLook9の白のテクノルックのドレスでは、黒い縁取りの裾がアシンメトリーなラインを描いている。

Image: Courtesy Issey Miyake SS23

8月に創設者である三宅一生が死去し、初めてのショーとなった「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」。近藤悟史デザイナーのLook16に登場した赤が目に眩しいジャージ素材のリブ・ツーピースは、縁にベージュのトリミングを施し、後ろの見頃の丈を長めに取っている。

Image: Courtesy Coperni SS23

「コペルニ(COPERNI)」のセバスチャン・メイヤー(Sébastien Meyer)とアルノー・ヴァイヤン(Arnaud Vaillant)はLook5で白いアシンメトリーなスカート+白いTシャツ&黒のベストのスタイルを発表。

Image: Courtesy Stella McCartney SS23

さらに「ステラ マッカトニー(STELLA MACCARTNEY)」でもアシメントリールックが初っ端Look1に。ダブルのブレザーと白いシャツの黒いギャバジンスーツのルックスと合わせたスカートの裾は、極端に長さを違えている。

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