2023年秋冬ミラノ・ファッションウィーク:4つのキー・カラー
loading...
ベテランから新人まで、ミラノに集まったデザイナーたちの2023年秋冬新作コレクションでは彩度の強い色がランウェイを飾り、変わった組み合わせも多く登場した。キー・カラーとしては、レッド・ワイン、ホット・ピンク、アシッド・グリーン、茶系の中明色が目立った。
レッド・ワイン
セパレーツでは深みのある赤の色調が単色や他の色との組み合わせでお目見えした。
「カルカテッラ(CALCATERRA)」 Look 20
ダニエル・カルカテッラ(Daniele Calcaterra)が手がけた、アシンメトリーヘム・スカートの2ピース・スーツ。ブレザーには隠しポケットがついている。
「コルミオ(CORMIO)」Look 3
ジェザベル・コルミオ(Jezabelle Cormio)は、ラメ糸を織り込んだワインカラーのリブ・ニットパンツ&クロップド・キャミソールを披露。上に羽織っているのはピンクのポインテール・ニット・トップ。
「バリー(BALLY)」Look 3
ルイージ・ビラセノール(Villaseñor)作のフーディー&クロコダイルのベルト付きミニ・スカートもワイン色が使われている。膝上まで被るキャメルカラーのスエード・ブーツと合わせて披露。
ホット・ピンク
クラシックなスタイルにも、カジュアルにも。ホット・ピンクが幅広いルックスで使われた。
「サラ・ウォン(SARA WONG)」Look 8
クロップ丈に仕上げた、ホット・ピンクのジャケット。襟部分の緑とピンクの模様は、パンツのインサートと同じデザインになっている。ジャケット、パンツともに鮮やかな緑のパイピングを縁に施している。
「ジル サンダー(JIL SANDER)」Look 26
ルーシー・メイヤー(Lucie Meier)とルーク・メイヤー(Luke Meier)が披露した、ロングのシースルー・ドレスに重ねたホット・ピンクのマキシコート。コートの下の赤い装飾が目を引く。
「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」Look 36
薄桃色のベストに合わせた。ホット・ピンクのシルク・スカート。アクセサリーには黒のフェイクファーのストール、ピンクのポインテッドトウ・ローファー、黒のハンドバッグを使っている。
アシッド・グリーン
ディレクショナルなスタイルが特徴のデザイナーたちは、印象的な組み合わせでアシッド・グリーン系の色を愛用。
「クラウディア ベルトレロ(CLAUDIA BERTOLERO)」Look 3
“ミラノの新星デザイナー”の一人、クラウディア・ベルトレロは、深みのある緑のベルベット・トップに合わせたショールでアシッド・グリーンを使用。ゴールドのラメ・スカート、紫のスカーフ&タイツと一緒にスタイリング。
「マリリン(MARYLING)」Look 1
ワインカラーのショートパンツ・スーツと水色のブラウスの上に羽織った、アシッド・グリーン色のヘリンボーン・オーバーコート。テディ・ベアのようなファーの手袋やグレーの長靴下、メタリックなパンプスでアクセサライズ。
「シュティン キュウ(SHUTING QIU)」Look 10
異なる模様の生地を縫い合わせたドレスの下に、緑と茶色のボディースーツ&レギンスをコーディネート。リボンのボウタイもアシッド・グリーンで展開。
ブラウン系カラー
今回のミラノ・ファッションウィークのランウィでは、さまざまな階調のブラウン系カラーも際立った。
「ブルマリン(BLUMARINE)」Look28
ニコラ・ブロニャーノ(Nicola Brognano)がデザインした、ラスティブラウンのマキシ・ニットドレスとペール・グリーンのブルゾン。襟部分はモンゴルファー仕様。
「カヴァリ(CAVALLI)」Look 8
ファウスト・プリージ(Fausto Puglisi)のラスティブラウンカラーのセーターは、パッチワークを施したレザーのフレア・パンツとスタイリング。プラットフォームサンダルは、サウスウェストターコイズとシルバーのジュエリーを装飾に使っている。
「フェンディ(FENDI)」Look44
キム・ジョーンズ(Kim Jones)が最新作で発表したノースリーブのマキシ・リブドレスは、ブラウンのベースに赤のカラーブロックと太い黒のストライプを配色。ニーハイブーツも同じ茶系であわせている。