2023年春夏NYファッションウィーク、スタイルトレンドTOP3
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9月9日(水)〜14日(水)、2023年春夏向けNYファッションウィーが開催され、80を超えるブランドが参加した。バラエティに富む新作がお披露目されるなか、いくつかのルックスが際立った。20世紀後半や21世紀初頭への回帰は最新シーズンにも健在。1990年代に流行したバギーパンツに丈の短いクロップド・トップスを合わせたルックスがいくつかのブランドから発表されたほか、異なる素材を繋ぎ合わせた1990年代風のコラージュルックが「シュリー ベット(XULY BET)」を中心に登場。これとは対照的に、ランジェリーの上に重ねたシースルーのボディコンドレスもランウェイを飾った。
モダン・グランジ
「M65 スタジオ(M65 STUDIO)」の2023年春夏コレクションは「アメリカズ・ロスト・アンド・ファウンド(America Lost and Found)」と題し、アメリカのイデオロギーを追究。Look4では、ロゴTシャツに合わせた紫色のミニスカートにクリーム色の刺繍入りシースルーレイヤーを重ねた。また「マリアム ナッシアー ザデー(MARYAM NASSIR ZADEH)」はペールブルーのスリップトップにペールグリーンのミニスカートとピンクのシフォン・ワンレッグ・パンツを合わせた。
フランチェスコ・リッソ(Francesco Rissso)クリエイティブ・ディレクターが手がけるイタリアの「マルニ(MARNI)」も、今季ニューヨークでショーを開催。Look51では、スペース染めのストライプ・セーターにミドリフ部分にはしご編みのニットバンドを組み合わせたトップスに、オーバーレイのペイントが施されたフルレングスのジーンズをコーディネートしている。
クリーンクラフト
「ジョナサン シンカイ(JONATHAN SIMKHAI)」の“海や海の下にあるものにインスパイアされた”という新作コレクションは、貝を思わせるようなモチーフをクロシェットやビーズで再解釈。クロシェットに関しては、「プロエンザ スクーラー(PROENZA SCHOULER)」も参入。Look2では白のパンティとフリンジ付きのブラ、裾部分にフリンジのついた白のシースルースカートを身に纏ったケンダル・ジェンナー(Kendall Jenner)がステージを歩いた。
加えて「ブロンクス・アンド・バンコ(BRONX AND BANCO)」は新作コレクション「バーント・バイ・ザ・サン(Burnt by the Sun)」でフリンジ、メッシュ、鎖帷子、シースルーといったエレメントをふんだんに使用。Look20は編んだループのモチーフの列の間にダイアモンド型を編み込み、繊細なドレスに仕上げた。
Y2Kフラッシュバック
小さめのクロップドトップ&ローライズのバギーパンツが再び流行し、1990年代や2000年代初頭のファッションにインスパイアされたスタイルが続々と登場。「コリーナ ストラーダ(COLLINA STRADA)」のデザイナー、ヒラリー・テイモア(Hillary Taymour)は2023年春夏新作で複数のバギーのカーゴパンツを披露し、バギーパンツを彼女のシグネチャースタイルに仕立て上げた。Look25では、ダブルベルトをアクセントに着けたモーブカラーのカーゴパンツを、袖口をメタリックに仕上げたカラフルなニットのクロップトップでスタイリング。「エコーズ ラッタ(ECKHAUS LATTA)」のマイク・エコーズ(Mike Eckhaus)とゾーイ・ラッタ(Zoe Latta)は、オーバーサイズのシルエット満載の2023年春夏コレクションを発表。サラ・ブルサン(Sarah Boursin)が着たLook1はテリークロスのワイド幅のフロントプリーツパンツは、ウエスト部分のドローストリングとフリンジが目を引いた。メタリックな質感のクロップド・ホルターネック・トップスと合わせて披露。
「アルチュザラ(ALTUZARRA)」のジョセフ・アルチュザラ(Joseph Altuzarra)はボディコンシャスなニットからレイヤードルック、繊細な装飾のついたポンチョ、オーバーサイズのスーツなど多彩なシルエットを披露。Look39のフロントプリーツの幅広パンツは、裾部分にボタンをあしらい、シルバーのメタル装飾付きクロップド丈のベストとコーディネートした。