‘23年春夏メンズウエアのトレンド: “オーバー・ザ・レインボー”
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ファッション
ロンドン、ミラノ、パリでのメンズ・ファッションウィークが開催され、ブランド各社から力強い新作がお目見えした。鮮やかな色彩やタイダイ、グラデーションなど、既存のスタイルに “ドーパミン”のアクセントを加える印象的なトレンドが2023年春夏シーズンのコレクションを彩った。
「エージーアール(AGR)」
ロンドン発の「エージーアール(AGR)」はナイトクラブを思わせる鮮やかな色のニットウエアを投入。Look4ではタイダイカラーのセーターに光沢感のあるテクニカルパンツ、「AGR」のロゴの入った斜めがけバックを合わせた。
「アミリ(AMIRI)」
LA発のマイク・アミリが今回、パリでショーを開催。過去のデザインではデニムウエアが中心であったが、2023年春夏コレクションではより幅広い生地や色を取り入れた。Look 50では青と緑の色が目に清々しいコットン製のタイダイ・ニットと、シルクのような風合いの素材のリラックスフィットのパンツのスタイルが登場。
「ブルー マーブル(BLUE MARBLE)」
デザイナー、アントニー・アルヴァレ(Anthony Alvarez)は、カリフォルニアの風を感じるコレクションを披露。Look 25ではキラキラのデカールを散りばめた緑色のタイダイ・スエットシャツに白のテクニカルパンツをマッチング。
「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」
「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」の‘23年春夏コレクションでは、一部に1980年代ロンドンのバッファロースタイルをベースとして現代のモトクロスカルチャーのエレメントを取り入れた。Look 57ではオレンジと黄色のグラデーションでデザインしたノースリーブのジップアップトップスを、パッチワークのショートパンツでコーディネート。
「エチュード(ÉTUDES)」
デザイナー、オレリアン・アルべ(Aurelien Arbet)、ジェレミー・エグリ(Jeremie Egry)、ジョゼ・ラマリ(Jose Lamali)の三人は2023年春夏のショーのフィナーレにまるで万華鏡を覗きこんでいるようなカラフルなデザインを発表。Look 34ではレインボーカラーのタイダイシャツ&ショートパンツが登場。
「ジョーワン(JOEONE)」
「ジョーワン(JOEONE)」のルイ ガブリエル ヌーチ(LOUIS-GABRIELE NOUCHI)は、中国の画家、王希孟の絵画に影響を受けた紫、緑、青の波打つタイダイ染めのジップアップジャケットとバギーパンツのセットアップを披露。
「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」
ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)メンズ アーティスティック・ディレクターの死去後、初のコレクション発表となったが、すべてのルックスで彼の影響が健在であることが明らかに。その背後にあるのは“遊び心”。Look 28では、オレンジと白のスタジアムジャンパーに緑とオレンジのグラデーションが美しいスケーターパンツを合わせてスタイリング。
「マルセロ・ブロン カウンティ・オブ・ミラン(MARCELO BURLON COUNTY OF MILAN)」
「マルセロ・ブロン カウンティ・オブ・ミラン(MARCELO BURLON COUNTY OF MILAN)」の2023年春夏のコレクションのLook 54では‘60年代にインスパイアされたタイダイのロング丈のタンクトップ&セットアップのワイド幅のパンツが登場。
「マリーン セル(MARINE SERRE)」
デザイナーのマリーン・セルは‘23春夏新作コレクションを「ステイト・オブ・ソウル(State of Soul、魂の居場所)と名付けた。Look 40では緑のタイダイに大きめのプリントをあしらったセットアップを披露。
「リック・オウエンス(RICK OWENS)」
「リック・オウエンス」は定番のモノトーンのカラーパレットと逆行し、パンチの効いた派手なカラーのアイテムを発表。Look 33ではホットピンクのグラデーションが目に鮮やかなスリムフィットのトップスに煌びやかなカーゴパンツをコーディネート。