【`24年リゾート】プリント・トレンド:パイソン、チェック、ストライプ…。クラシックなスタイルにツイストを加えたプリントが大人気
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ランウェイシーズンではつねに目を引くプリントがある。アニマル柄やストライプ、チェック、プレイドは、バラエティが豊富で、デザイナーが自在にアレンジして新しいルックスを提案できる上、消費者にとっても規則性のある模様は使い勝手が良く安心感がある。ブランド各社が発表した2024年リゾートコレクションでは、そんな定番プリント群が特に際立った。
パイソン柄
大味なルックスにも、ミニマルにも使えるアニマルプリントは繰り返し流行るファッション界のヒットメーカーだ。2024年リゾートシーズンでは、アニマルプリントの中でもスネーク、しかもパイソン柄が多く登場した。
「バルマン(BALMAIN)」
デザイナー:オリヴィエ・ルスタン(Olivier Rousteing)
今回のリゾートでは、パイソン柄をあしらったレザーのアイテムなど、ウェスタンなタッチのプリントをふんだんに使った新作が続出。色使いは主にナチュラルカラーが中心。
一方で、Look33では青Xブラウンのジャケットに、オレンジXブラウンのプリーツスカートを合わせている。
さらに、Look36でも青Xブラウンのトレンチコートがお目見え。
Look40の黒と白のジャケットには、漆黒のフリンジをあしらった黒赤のショールをコーディネートしている。
「イザベル マラン(ISABEL MARANT)」
アーティスティックディレクター:キム・ベッカー(Kim Bekker)
「イザベル マラン」も最新リゾートコレクションにパイソンプリントを投入。自然な色味のプリントが、ショートパンツやボンバージャケット、サイハイブーツを華やかに飾った。
「エルマンノ シェルヴィーノ(ERMANNO SCERVINO)」
こちらでは、「バルマン」「イザベル マラン」同様の自然なカラーや、青や緑で展開したパイソン柄が使われている。レースに塗料を吹きつけて模様を入れたものや、再生素材にデジタルプリントしたものなど、素材にもこだわっている。
チェック
アニマルプリント同様、チェックもランウェイではお決まりのプリント。クラシックで少し懐かしさのあるチェックが、ギンガムやプレイド、千鳥格子模様になって2024年リゾートを席巻。
「バーバリー(BURBERRY)」
デザイナー:ダニエル・リー(Daniel Lee)
リーにとって「バーバリー」で二作目となる2024年リゾートでは、グレンチェックを現代風にアレンジ。コートやスーツ、ドレスにあしらわれた模様は、裾に向かうに連れて曲線を描き不思議な図象を描き出していく。同作ではほかにも、自由な発想で展開した千鳥格子やプレイドもお目見え。「アディアム(ADEAM)」
デザイナー:前田華子
2024年リゾートのペプラムトップス&ゴアードスカートに前田華子が選んだプリントは、クラシックな白黒のギンガムチェック。Look20ではロングスリーブのトップスに、プリーツパンツを組み合わせている。
「タニヤ テイラー(TANYA TAYLOR)」
ニューヨークを拠点とする「タニヤ テイラー」は、思わず目を奪われるプリントで知られるが、2024年リゾートも漏れなく個性的なプリントが登場。特にバラエティ豊かなフローラルプリントに加えて、黒のレザージャケットとコーディネートしたフルレングスの白黒ギンガムチェックドレスや、キャメルカラーとツートンで仕上げたチェックのトレンチコートが強い印象的を放った。
さらにLook3ではホルターネックのトップスをギンガムチェック仕様に。白地に鮮やかな青と黒で花柄をプリントしたサロンスカートと合わせてコーディネートを完成。トップスの大きなリボンがアクセントに。
「バルマン(BALMAIN)」
デザイナー:オリヴィエ・ルスタン(Olivier Rousteing)
赤白で華やかに仕上げた千鳥格子のジャケットに合わせた、白黒のギンガムチェックのパンツ&ダイアモンドチェックのトップス。ロンググローブも同じ柄で展開。
ストライプ
「ロワン ローズ(ROWAN ROSE)」
デザイナー:エマ・ロワン・ローズ(Emma Rowan Rose)
フランス出身のエマ・ロワン・ローズは、エメラルドグリーン、赤、ミントの3色で展開したボタンスルーシャツを披露。ウエスト部分にドレープを入れたバイアスカットの膝上丈スカートも同色でデザイン。ロング丈バージョンではサイドにスリットを入れ、エレガントさを演出。
「キャロリーナ ヘレラ(CAROLINA HERRERA)」
デザイナー:ウェス・ゴードン(Wes Gordon)
ウェス・ゴードンは2024年リゾートコレクションの開催地であるリオの良さを最大限に生かし、明るい色合いや大胆なプリントを最新作に多数盛り込んだ。Look16&18のクロップドニットカーディガン、ショートパンツ、タンクスタイルドレスは、いずれも赤・オレンジ・黄色・ピンク・赤紫・紫を使った幅広ストライプをプリント。帽子やおパンプスなどのアクセサリーにあしらわれた白黒の水玉がコントラストをいい具合に引き出している。
「クリスチャン シリアノ(CHRISTIAN SIRIANO)」
ニューヨークを拠点に活動するデザイナー、クリスチャン・シリアノは、ヒューチャリスティックな2024年リゾート新作で、白黒ストライプで仕上げた幅広パンツ&ダブルブレストブレザーのスーツを発表。
一方、Look2では同素材で仕立てたドラマチックなボールガウンが会場を沸かせた。
さらにLook8のトップス、パンツ、ドレスでは、太さの異なる線を組み合わせて躍動感のあるストライプを創り出している。