ニュートラル、グレー、水色。’24年春夏ランウェイ、注目のキー・カラー
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春夏シーズンの商品は、2月中旬〜5月中旬ごろにかけて3回以上に分かれて店頭に並ぶ。売り場づくりに最も効果的な方法は、色を使った商品コーディネートだ。ファッションデザイナーたちはおおむねコレクションで同じ色を使用するが、これは偶然ではなく、トレンドからシーズンごとのカラーパレットを定義するカラー予測専門家のアドバイスを取り入れているため。2024年春夏シーズンのランウィでは、季節を超えて使えるクロスシーズンなスタイルに注目が集まり、落ち着き目の色が選ばれる傾向になった。中でも旬な3色は以下の通り。
ニュートラルカラー
最初のキー・カラーは、白、クリーム、小麦色、カーキ、オークルなどの明るめのニュートラルカラー。春夏シーズンを超えて使える明るめのルックスを作るのに最適。
「アトライン(ATLEIN)」
デザイナー:アントニン・トロン(Antonin Tron)
Look 16:クリームカラーのスーツは、サイドにリボンのついたミニスカートと同素材のジャケットで構成。インナーにはシースルーのワンショルダー・ボディースーツを着用。フットウェアはシルバーのオープントゥ・スライド。
「アルベルタ フェレッティ(ALBERTA FERRETTI)」
Look 24:ゴールドのラメを織り込んだ、オークルのクロシェット・タンクトップ。ボトムスのマイクロミニ・カーゴプリーツスカートは、ゴールドのゴロメットやブラウンレザーのベルトといったティティールが光る。アクセサリーは編み込みバッグとパテントレザー・サンダルなど。
「アイスバーグ(ICEBERG)」
Look 20:ベージュ、クリーム。オートミールのカラーブロックで展開したトレンチコート&カーゴポケットパンツ。ブラトップもベージュ。
「マックスマーラ(MAX MARA)」
デザイナー:イアン・グリフィス(Ian Griffiths)
Look 18:ゴールドサテンのブラウス+パッチポケット付きオークルのプルオーバー。カーキのペンシルスカートとブラウンレザーのストラップサンダルと合わせてコーディネート。
「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」
デザイナー:ニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)
Look 21:カーキのショート丈コートは、ライナーをキャラメルカラーで展開。同じくカーキのミニドレス、白のタイツ、黒のパンプスと合わせて。
グレー系カラー
2024年春夏シーズンのランウェイショーでは、多彩なテクスチャーの生地を使用したグレー系のテイラードスーツも頻出。
「アーロン エッシュ(AERON ESH)」
Look 10:グレーと白のツイードで仕立てた、ダブルブレスト・ジャケット&バブルヘムスカートのスーツ。赤いパテントレザー・サンダルと合わせて。
「アントニオ マラス(ANTONIO MARRAS)」
Look 42:タイトなシルエットのジャケット&ペンシルスカートのスーツは、いずれもグレーのプリンス・オブ・ウェールズ・チェックと細かいチェックの生地を組み合わせている。シアーな黒のソックスやチェックのパンプス、赤いサッチェル・バッグとコーディネート。
「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」
デザイナー:マチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)
Look 62:グレーの生地にラメを斜めストライプ状に織り込んだジャケット、シャツ&パンツ。ジャケットはオーバーサイズにデザイン。アクセサリーはクリームのサッチェル・バッグ、ブラウンのシューズなど。
「コペルニ(COPERNI)」
デザイナー:セバスチャン・メイヤー(Sébastien Meyer)、アルノー・ヴァイヤン(Arnaud Vaillant)
Look 3:グレーのピンストライプをあしらったダブルブレストのジェケット&ストレートパンツ。インナーの白Tシャツの上に重ねたネオングリーンのシャツは、シアーな生地を使い、袖部分はジャケットからはみ出るほどに超ロングに。シューズは「プーマ(PUMA)」とコラボした、「Coperni x Puma」スニーカー。
「ジマーマン(ZIMMERMANN)」
デザイナー:ニッキー・ジマーマン(Nicky Zimmermann)
Look 39:グレーのツイード・オーバーサイズ・ロング・ジャケット&同素材のペンシルスカート。インナーは、クリームのレース・キャミソール。ゴールドのイヤリング&カクテルリングと一緒にスタイリング。
ペールブルー
全身を赤でまとめるルックスが主流になったここ最近のランウェイだが、2024年春夏シーズンでは赤系カラーに水色などの淡い青系色を合わせた、落ち着いたカラーパレットが登場。
「バルマン(BALMAIN)」
デザイナー:オリヴィエ・ルスタン(Olivier Rousteing)
Look 23:オーバーサイズのロゼットをあしらった、ペールブルーのワンショルダー・シャツ。表面に入った斜めのプリーツが立体感を演出。ボトムスの白いフレア・パンツには赤いバラのモチーフをプリント。
「チョポヴァ ロウェナ(CHOPOVA LOWENA)」
デザイナー:エマ・チョポヴ(Emma Chopova)、ローラ・ロウェナ(Laura Lowena)
Look 29:レイヤードルックのピンクとブルーのプレイド・シアー・ドレスは、表面にさまざまなモチーフを赤色でプリント。白のレース・トリミング付きソックス、パテントレザーのフラットシューズ、赤のレザー・カフ&ハンドバッグでアクセサライズ。
「フェーベン(FEBEN)」
Look 20:水色シルクの膝丈ホルターネック・ドレス。カットアウェイショルダーで肩部分を露出。ボールドな赤のプリント入り。アクセサリーはゴールドのイアリング&ヌードカラーのサンダル。
「MSGM」
デザイナー:マッシモ・ジョルジェッティ(Massimo Giorgetti)
Look 32:ペールブルーのポロシャツ。襟や胸元、袖に赤と白のティッピングを入れている。一緒にスタイリングした白と赤のギンガムチェックのラップスカートは、水色のジグザグのスティッチングとフリンジが付いている。グレーの長靴下、赤いラフィア・サンダル&クラッチバッグでルックスを完成。
「フェンディ(FENDI)」
デザイナー:キム・ジョーンズ(Kim Jones)
Look 12:キーホール・カットアウトをあしらった、水色のリブ・タートルネック。上に重ねたレザージャケット、ミニスカートは、赤・クリーム・ブラウン・ペールブルーのカラーブロックにデザイン。幅の広いブラウンのバンド、バレーシューズのほか、赤の手袋やネオンイエローのハンドバッグをアクセサリーに使用。