バイヤー必見！’24秋冬キッズウェアのトレンドガイド

<figcaption>Petite Parade Fashion Show at Pitti Bimbo  <em>Credits:
Petite Parade/Courtesy Pitti Bimbo</em></figcaption></figure>

2024年1月17日〜19日、「第98回ピッティ・ビンボ（Pitti Bimbo 98、以下ピッティ・ビンボ）」が開催され、キッズウェアブランド各社の2024年秋冬向け最新コレクションが出揃った。同イベントは、質・量ともに欧州最大級の子供服見本市とされるプレミア・イベントだ。今回の 「ピッティ・ビンボ」では、消費者の間での環境意識の高まりに応え、オーガニック繊維品の世界基準であるGOTS認証（ゴッツ、Global Organic Textile Standardの略称）を受けたブランドが多く登場した。2022年に策定されたGOTSの認証取得には原料に占めるオーガニック繊維の割合や合成および再生繊維の使用制限などの要件があり、それらを満たすことは企業にとって化学品の使用量や環境負荷を削減し、サステナブルな製品づくりへの姿勢のアピールになる。

パンデミックによる開催中止から再開して二回目の開催となる今回の「ピッティ・ビンボ」。そのハイライト、「プチ・パレード（Petite Parade）」のファッションショーでは、「アップル（APPULU）」「ハイドアンドシーク（HAIDÆND'SI:K）」「インファンティウム・ヴィクトリア（INFANTIUM VICTORIA）」「コンビゾーナ・キッズ（KOMBIZONA KIDS）」「パイプ（PYPE）」「ラズベリープラム（RASPBERRYPLUM）」「UPA」 「ウォーキディー（WALKIDDY）」の8社による2024年秋冬最新作が披露された。インスピレーションに溢れ、キーアイテムが次々に登場したショーの重要テーマの一つは、デンマーク発「ヒュッゲ（HYGGE）」のコレクションをはじめとする、「安心できる陽気さ」。着心地の良さとヴィンテージな要素が織りなす、心身ともに満ち足りた健やかなスタイルが最新キッズウェアのトレンドになりそうだ。

1. アウター ウール、フェイクファー、ナイロンパファーでできた、繭のように優しく身体を包み込むコートに要注目。色使いは落ち着いた色から明るい元気カラーまで幅広いものが登場。「ピッティ・ビンボ」では裏地にコントラストカラーを配したものもお目見えした。

コクーン型のキルティング・ナイロンパファー・ジャケットが2024年秋冬のキーアイテムに。

フェイクファーやムートンもお忘れなく。

Cocoon shaped quilted nylon puffers are a key item.

Faux fur and shearling will be important fabrics for FW24.

2.デイリー・ドレス 女の子のドレスは、チュニックエプロンを重ねたスタイルやトゥファードレスなどヴィンテージな雰囲気に。

ヴィンテージ風パーティードレス チュールを重ねた「ラズベリープラム」のパーティードレス。カウボーイブーツとのコーディネートが可愛いらしい。

3.セーター 「ヒュッゲ」の特徴でもあるソフトな毛糸の手編み風セーターが人気に。「インファンティウム・ヴィクトリア」は段染めのポプコーンニットのセットアップを発表。「ハイドアンドシーク」からは、テクスチャード素材のレイアードルックや立体的な装飾を施したクロップド・パンツルックが登場した。

4.ドレッシーなトップス 柔らかいオーガニック素材を使い、フリルの襟や3Dの装飾をつけたドレッシーなブラウスが際立った。

5.スウェットスーツ 「ウォーキディー」による、オリーブカーキのコットン・スウェットスーツ。スリムフィットのフォルムながら、クジラのプリントが遊び心を感じさせる。