【’24年春夏ミラノFW】生地&トリミングのキーワードは、「ラグジュアリー」
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2024年春夏向けミラノファッションウィーク(ミラノFW)が9月19日〜25日の間、開催された。今季はメジャーなデザイナーに混じって、デビュー作も散見。中でも注目された、サバト・デ・サルノ(Sabato De Sarno)による「グッチ(GUCCI)」クリエイティブディレクター就任後初のコレクションでは、高級な生地やトリミングを使った実用的なデザインが複数お目見えした。また、他の多くのデザイナーの新作にもレザーをはじめ、光沢感や透明感のある生地、フリンジが登場した。そんな今季のミラノFWのキーワード、「ラグジュアリーな素材」の4つのトレンドをピックアップしてお届けする。
1)レザー
スムースな質感のレザーはドレスやコート、パンツなどに幅広く登場。
「アイグナー(AIGNER)」
デザイナー:クリスチャン・ベック(Christian Beck)
Look 27:タンカラーのレザーを使ったボートネックの七分袖ドレス。アシンメトリーにデザインしたスカートには、プリーツを入れている。
「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」
デザイナー:マチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)
Look 20:カウルネックとフリンジが印象的な、タンと赤の長袖レザードレス。
「エトロ(ETRO)」
デザイナー:マルコ デ ヴィンチェンツォ(MARCO DE VINCENZO)
Look 9:体にぴったりとフィットする黒レザーのスカートは、インサートを入れてセンターシーム仕様に。黒のベルベットの長袖トップスと合わせて。
「バリー(BALLY)」
デザイナー:シモーネ・ベロッティ(Simone Bellotti)
Look 28:青のシャツに重ねた、赤のレザーショートコート。赤と黒のチェック柄で展開したミニスカートは、中央にラッフルを入れている。アクセサリーは青のベースボールキャップ、黒のロングブーツ、赤のハンドバック。
「フェラガモ(FERRAGAMO)」
デザイナー:マクシミリアン・デイヴィス(Maximilian Davis)
Look 8 :ダークグリーンのレザーを使った、二つボタンのジャケットとアンクル丈のパンツスーツ。ゴールドのフープイヤリング、パテントレザーのハンドバッグ、ブラウンのアンクルストラップ・サンダルでルックスを完成。
2)シアー
フェミニンなボディーラインを引き立たせる透け感のあるシアー素材は、今季ミラノ以外にも世界各地のFWで人気となっている。
「アントニオ マラス(ANTONIO MARRAS)」
Look 8:白いコルセットと黒のアンダーウェアの上に重ねた、ベージュのシアーシフォンガウン。ワンショルダーのシルエットに、黒の縁取りとドレープを入れている。薔薇の花のモチーフがポイントに。
「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」
Look 8:黒の長袖ドレス。スカート部分はフルスカートでゆったりとしたデザインに。サイハイブーツ、黒のクラッチバッグとハット、シフォンスカーフでスタイリング。
「アルベルタ フェレッティ(ALBERTA FERRETTI)」
Look 29:白いコットンレースの長袖ロングドレス。襟部分はホルターネック。足元はストラップサンダルでコーディネート。
「エルマンノ シェルヴィーノ(ERMANNO SCERVINO)」
デザイナー:エルマンノ・ダエリ(Ermanno Daelli)、トニ・シェルヴィーノ(Toni Scervino)
Look 2:白のシアードレスは、フロアレングスに。ピンタックのボディス部分にはフリルをあしらっている。ドレスの下には、シルバーのブラトップとボーイ・ブリーフが透けている。ストローバッグ、白のサンダルでアクセサライズ。
「スポーツマックス(SPORTMAX)」
Look 24:ライラックカラーのシースルー・シャツ&センターシーム・スカートのセットアップ。アクセサリーは、シルバーの取手付きバッグ、白のブーツサンダル。 ,/p>
3) 光沢感
金色やシルバーなど、シャイニーな表情の生地も多く見られた。 ,/p>
「ジェニー(GENNY)」
デザイナー:ガブリエレ・コランジェロ(Gabriele Colangelo)
Look 25:ローズゴールドカラーのニットVネックベストとミッド丈のスカート。レザー・トートバッグ、ベルト、サンダルも同じ色で展開し、腕に着けたカフ・ブレスレットも金色で光沢感を出している。
「エリザベッタ フランキ(ELISABETTA FRANCHI)」
Look 5 :シルバーのスパンコールを全体的にあしらった、細身のロング・スリップドレスと、黒のバイカーブーツ。
「ディーゼル(DIESEL)」
デザイナー:グレン・マーティンス(Glenn Martens)
Look 55:シャイニーカラーのハイライズ・レオタード、レギンス、およびアンダーエア。生地の表面にラブオフ加工を施してくすんだ印象に仕上げている。アクセサリーは、ピンクのキルト・バッグと光沢感のあるスニーカー。
Luisa Beccaria
「ルイザ ベッカリア(LUISA BECCARIA)」
Look 15:フロア丈のベルト付きスリップドレスの生地は、シルバーのスパンコールを散りばめている。
「ブルマリン(BLUMARINE)」
デザイナー:ニコラ・ブロニャーノ(Nicola Brognano)
Look 1:蝶のモチーフ付きのストラップレス・ビスチェ、膝下スカートは、ゴールドのレザーを使ってシャイニーな印象に。ビスチェ同様、ベルトにも蝶々のモチーフをあしらっている。
4)フリンジ
今季、一番人気のトリミングといえば、フリンジ。ミラノをはじめ世界各地のFWでさまざまなデザインが登場している。
「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」
デザイナー:マチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)
Look 43:カットアウェイショルダーのニットドレスのボディス部分は、青と白のフリンジを重ねている。白のハンドバッグと黒のサンダルと一緒にスタイリング。
「グッチ(GUCCI)」
デザイナー:サバト・デ・サルノ(Sabato De Sarno)
Look 21:アシッドグリーンのギャバジンコートの袖口や裾を、スパークリングなフリンジで装飾。インナーにはグレーのリブニット・シャツ、ボトムスはバーガンディーのショートパンツを合わせている。大きめのゴールドのイヤリングやバーガンディーのポインテッドトゥ・パンプスがアクセントを演出。
「フィリップ プレイン(PHILIPP PLEIN)」
Look 41:超ロングなフリンジを配した、黄色のショートドレス。深めのVにデザインした襟元を飾るのは、大きめのチェーンネックレス。他にもアクセサリーとしてノヴェルティバッグやアンクルストラップ・サンダルがお目見え。
「トム フォード(TOM FORD)」
デザイナー:ピーター・ホーキンス(Peter Hawkings)
Look 8:黒のストラップレス・ミニドレス。生地の表面には三層のフリンジ装飾が施されている。胸元に付けられた黒のレザーのトリミングとゴールドの留め具が目を引く。アクセサリーは、黒のカフ、サングラス、サンダル。
「プラダ(PRADA)」
デザイナー:ウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)、ラフ・シモンズ(Raf Simons)
Look 13:シャツは黒地の生地の上に、緑と白のフリンジを使って花のモチーフを表現。さらにグレーのショートパンツの上にも、ダブルベルトと一緒にシルバーのフリンジを膝丈に仕上げたオーバレイを重ねている。