’24秋冬ロンドンFW、フィナーレは「バーバリー」
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2024年秋冬ロンドンファッションウィーク(ロンドンFW)最終日、「バーバリー(BURBERRY)」が登場し、東ロンドン・ビクトリアパークでショーを開催し、1週間にわたる英国でのファッションの祭典を締めくくった。
舞台は、巨大なサーカス風テントのなかに現れた、芝生のキャットウォーク。ダニエル・リー(Daniel Lee)クリエイティブディレクターは今回もアウトドアと自然とのつながり、および、英国とアイルランドの風景や人々から得たインスピレーションを踏襲。2024年秋冬シーズンに向け、モールスキンを使ったシグネチャーのトレンチコートやダッフルコート、フィールドジャケットなど、寒さから身を守る丈夫で暖かなアウターウェアを中心としたエレガントで洗練されたコレクションを披露した。
また、「バーバリー」の歴史的なデザインに加えて、アイルランドのドニゴールやスコットランドのロキャロンに古くから伝わる伝統工芸と技術に着想を得た構造、生地、ディテールを取り入れ、シアリング、編み込みフリンジ、ウールのフリースなどを使い、肌触りの良さにもこだわった。
コレクションについてリー氏は「2024年ウィンターコレクションは、暖かく、保護的なものにしたいと考えていた。デザインの起点は、バーバリーのアーカイブならびに、ロッホキャロンとドニゴールの服飾技術。生地や構造に伝統的なアプローチを取り入れたかった。クラフツマンシップはつねにデザインの核心にある」と説明している。
さらに同氏はつぎのように加えている。「コレクション自体は、保護性や暖かさを考慮し、英国やアイルランドのウールや織物に着想を得たもの。バーバリーのトレンチコートは質感を念頭に置いている。コートを中心に、靴やバッグでは機能性を重視。すべてアウトドアを用途として作ったものだ」