新型コロナ・パンデミックでリモートワークが世の中に浸透した数年間。その経験がわたしたちにウィメンズシューズについての何らかの教訓を残したとすれば、それは「フラットシューズは7インチのピンヒールと同じくらいスタイリッシュにできる」ということだろう。実際、2024年秋冬シーズンのウィメンズフットウェアは、デザイナー・スニーカー、バレーフラット、メリージェーンから引き続き目が離せない。一方で、オフィスに人々が戻り、各地で音楽フェスや授賞式といったイベントが再開するなかで、来るシーズンのファッショントレンドに合わせたスタイリッシュなシューズも登場している。
スリングバック
1950年代に一世を風靡したバックストラップ付きのシューズは、度々流行を繰り返している。近年ではY2Kやノーティーズ(2000年〜2009年)ファッション人気に乗って、スリングバックがふたたび注目の的に。とがったつま先は今でも健在だが、ヒールはフラットやキトゥンヒール、ウェッジなど形も高さも多様化している。素材ではラムスキンやスネークスキン、メタリック、パテントレザーなどがイマドキだ。
ハイバンプ・パンプス
足の甲を覆うように包み、目を引く美しさのハイバンプ・パンプス。スリングバックと並ぶ今年話題のビンテージスタイルとして、シンプルなものから装飾性の高いデザインまでカムバック。最新コレクションでは、特に細身や丸みを帯びたフォルムローヒールやミドルヒールが際立っている。
ウェスタンブーツ
「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の2034-25秋冬メンズコレクションや昨年ブレイクした「西海岸系カウガール」トレンドに見てとれるように、“ウェスタン”のニューウェーブが今、到来しつつある。2024年秋冬シーズンに向けては、トゥールドレザーのウェスタンブーツがオススメだ。最新コレクションでは筒はストレートタイプやシワを寄せたものに加え、ダブルレイヤーやダメージ加工を施したもの、異素材を組み合わせたものがお目見えしている。
膝下丈のスタックヒール・ブーツ
派手目な膝上ブーツに変わって、少し短めの膝下丈に仕上げたスタックヒールブーツがトレンドに。ヒールは少し小さめなのが最初シーズンの特徴だ。最近人気の「クワイエット・ラグジュアリー」とも相性がいい。ブランド各社の新作ヒールはミドルヒール、スタックヒール、キューブヒールが目立っている。装飾を控えたデザインは、要チェックだ。