バーバリー、38店舗閉店へ　ラグジュアリー市場に集中

英バーバリー（BURBERRY ）が世界38店舗（全店舗の約１割）を閉店する計画であることがこのほど分かった。同社はラグジュアリーブランドとしての転換を戦略に掲げており、今回の閉店計画はその一環と見られる。

閉店する店舗はまだ発表されていないが、英ガーディアン紙（the Guardian ）によると同社はすでにブラジルとスペインの５店舗を閉店している。旗艦店についても今後ラグジュアリー市場を意識しリニューアルを進めていく。

同社が16日に発表した2019年3月期決算では、売上高がほぼ前年並みの27億ポンドであった。特に中国事業については成長が伸び悩み、投資家の懸念材料となった。

バーバリーのマルコ・ゴベッティ（Marco Gobbetti）最高経営責任者（CEO）は今期の業績発表にあたり、「予想通りの結果となり、当社の転換期の初年度に素晴らしい成果を達成できた」とコメントしている。

また、「今年の２月には（チーフ・クリエイティブ・オフィサーの）リカルド・ティッシ（Riccardo Tisci ）が初めて手がけたコレクションが店舗にて発売され、消費者の反応も良い。転換戦略は順調に進んでおり、今期の業績も2020年度に向けて期待が高まるものだ」と述べている。