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【デザイナー必見】新型コロナ危機直下、新作デザイン5つのポイント

By Aileen Yu

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ファッション

新型コロナウイルスと人類との戦いが始まって4カ月。前例のない規模で拡大するパンデミックは、来シーズンの新作制作をひかえるデザイナーの創作活動にどのような影響を与えるのか。デザイナーは今どのように時代の精神を理解し、消費者のニーズに敏感に答え、かつ営業や経営陣の売上目標を達成する新たな作品を作り出せばよいのか。この決して容易ではない課題に、デザイナーとして向き合うための5つのヒントを紹介する 。

内省する

世界中の人々が心身の健康などの問題に関心を寄せる中、デザインプラットフォームを運営する「ダジーン(Dezeen)」のリー・エドルコート(Li Edelkoort)氏は、今後「quarantine of consumption (感染予防のための消費抑制」の動きが高まるだろうと予想する。「人々はシンプルなワンピース一枚からでも、家にあるものの良さを再発見して満足することを覚えていく」とリー氏は言う。数々の国でロックダウンが続き、デザイナー達も会社やスタジオから離れて過ごすことになるであろうと思うが、これを機会に過去二十年以上も業界に浸透してきた一過性・使い捨ての製品を見直し、より有意義なファッションの提案に向けて考える時間を作ってみてはどうだろうか。

耐久性の追求

「長く着られる服を作る」を起点にデザインを考える。丈夫な構造やシーズンをまたいで使えるもの、2ウェイや3ウェイといった多目的アイテムなど、デザインに本質的な価値を持ったせることを目指そう。価値を提供しない過剰なオーバー・デザインは避け、できるだけシンプルに考える。そしてマーケティングでは消費者の共感を呼ぶことを意識しよう。

“在宅”ワードロープ

今や在宅勤務は新常識だ。会議は「ズーム(Zoom)」や「スカイプ(Skype )」といったアプリで行えばいいし、ノートパソコンなどのIT環境があれば会社に行かなくても仕事はできる。そんな環境下では通勤服の必要性は少なくなってきている。「消費者は家にいるために新しい服を買ったりしない」。「ネクスト( Next)」のウォルフソンCEO はそう指摘する。消費者のライフスタイルの変化とともに、洋服の用途も変わっている。豪華さは控えめにして、着回しの利くセットアップや崩したテーラーリングなどをデザインに取り入れるのはどうか。「ユニクロ」もこうした現代のニーズに合った「コンフォートスマートウェア」という新しい洋服のカテゴリを提案している。

スタイリッシュ・ラウンジウェア

着心地の良さを求める今どきの消費者達の間で、ラウンジウェアという新しいカテゴリが今後も成長していくと見られる。特にパーカーとスウェットパンツといった定番のアイテムの枠を超え、洗濯できるウォッシャブル・シルクやウール、ピマコットンなどの新しい高級生地を使った洗練されたスタイリッシュ・ラウンジウェアに注目が集まる兆し 。夜寝る前にペットの散歩やちょっと外へ買い物に出かける時にも着こなせるよう、見た目の良さにもこだわったデザインを心がけたい。

ヘルス&ウェルネス

抗菌や遮熱効果のある素材など、新技術をベースとした生地をデザインに取り入れる。鼻や口をカバーし、体を保護するアウターウェアなど、天候だけでなく感染予防対策など様々な用途にも活用できる着心地と防護性を兼ね揃えたアイテムとすることがポイント。

Photo by Ray Piedra from Pexels

ラウンジウェア
新型コロナウイルス