【小さくても効果大】サステナブルな買い物実践6つのヒント
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気候変動問題に対する対応が急がれる昨今、世界気象機関(WMO)及び国連環境計画(UNEP)により設立された「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」が最新の報告書を発表し、気候変動は現代における最大の健康危機であるとの見解を示した。
幸いにも、今日消費者がサステナブルショッピングを実践するための新しいトレンドや技術の登場し始めている。ちょっとしたことかもしれないが、買い物の習慣を変えて、地球環境に対して大きな効果をもたらすことは決して不可能ではないのである。
「買い倒れ」の文化が古くなりつつあるいま、エコな選択で、買ったら使い続けるという意識を持つことに社会の注目が集まっている。
サステナブルな買い物習慣のための6つのポイントはこちら。
1. サステナブルショッピングについて理解する
サステナブルショッピングを実践するためには、商品を購入する前にその環境や社会的影響を検討することが重要だ。そうした意識を持つことは、消費者が自分の買い物のクセを理解したり、買い物の際に環境負荷を減らすための工夫やより環境に優しい商品の選択につながる。
2. アップサイクリング商品を購入する
本来捨てられてしまうはずのものにデザインなどの新しい価値を加えて商品化するアップサイクリングは、後先を考えない衝動的な買い物への対抗馬となりうる。買い物の際、すぐに新品に走るのではなく、アップサイクリング品を探すのもサステナブルな習慣を取り入れる良い方法だ。
3.モバイル&タブレットアプリの活用
モバイルやタブレットアプリもまた、気候変動やサステナブルな買い物に対する意識改革に一役かっている。たとえば中古品売買プラットフォームを活用すれば、バージンマテリアル(未使用、未加工の原材料)の消費を間接的に抑えられる。
4.再生材の需要
最近では、再生材を使用した商品や包装に対する消費者ニーズも高まっている。この流れに乗り、「アディダス(ADIDAS)」「H&M」といったブランドが商品に再生材を導入し始めており、環境だけでなくビジネスにもプラスとなっている。
5.サーキュラーエコノミー
「作って、使って、また使う」ことを念頭においた製品の設計や製造を目指すサーキュラーエコノミー。これを実現するため、できるだけ長く使えて、修理や手入れがしやすく、さらに最終的には別の用途として使用できるような製品設計が企業に求められている。前述の「アディダス」のほか、「マッド ジーンズ(MUD JEANS )」や「ステラ マッカートニー(STELLA MCCARTNEY)」もこうしたサーキュラーな製品づくりに投資している。
6.買い物を通じた社会貢献
気候変動問題の効果的な解決が問われる今、買い物はもはや欲しいものを手にいれる手段のみならず、社会に貢献するものでなくてはならない。サステナブルショッピングを取り入れることで、消費者は一層環境にも財布にも優しい意思決定をすることが可能になる。買い物で幸せを感じる「リテール・セラピー」は、地球に対する責任と両立するのである。