AI技術で服探し アマゾン新サービス提供
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曲のメロディーは分かるけど名前がわからない。そんな悩みを解決するスゴ腕アプリ「Shazam 」の登場でAIを活用した新しい技術が続々と開発されている。今回アマゾン(AMAZON)が発表した「StyleSnap 」はそうした技術を応用し、ユーザーが気になる服を検索する新サービスだ。
「StyleSnap 」はアマゾンのモバイルアプリの新機能として提供されるもので、ユーザーが探している服の写真を撮影したり画像をアップロードしたりすることでアマゾンで取り扱う類似商品を検索できる仕組みだ。
テクノロジー誌“ヴァージ(The Verge)”によると、新機能は6月5日にラスベガスで開催されたアマゾンのイベント「Re:MARS 2019」でジェフ・ウィルケ=アマゾン・ワールドワイド・コンシューマ担当CEOにより披露されたとのこと。ウィルケCEOは、「使い勝手の良いサービスの裏にかなり複雑な技術が駆使されている」とのコメントを述べている。
ファッション業界で画像認識技術を導入した事例は他にもある。英国で衣料品などのEC(インターネット通販)を行う エーソス(ASOS )はアマゾンに先駆けてビジュアル検索ツール「Style Match 」の提供を行っており、ユーザーの撮影した写真やアップロードしたライブラリー画像をもとに商品を推奨するサービスを展開している。
ビジュアル検索で買い物の仕方が大きく変わる
SNS業界誌“ソーシャルメディア・トゥデイ(Social Media Today )”はビジュアル検索を2019年に最も注目すべきマーケティングトレンドの一つと分析している。AIや機械学習はまだ発展段階にありながらも、消費者の買い物の仕方を大きく変える可能性を秘めていると言う。
同誌はまた、「ミレニアム世代の62%は最新技術の中でも特にビジュアル検索に対して非常に高い関心を持っており、グーグル(GOOGLE)、アマゾン( AMAZON), ピンタレスト(PINTEREST)、ビング(BING)などが次々と関連する機能を開発している」と報道している。
さらに新機能の提供で、巨大EC企業アマゾンが今後ますますファッション事業に注力していくことが予想される。
写真: Amazon Prime, 出典: Amazon Blog