BIGなリボン、花柄、青色。‘24年春夏のブライダルトレンド
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ファッション界の最新トレンドは「クワイエット・ラグジュアリー（控えめな高級品）」と思われがちないま、ブライダルデザイナーたちの頭の中に“控えめ”という言葉はなさそうだ。近年ではブライダルドレスはバラエティー豊かに発展し、中にはケバいと感じるデザインもあるほど。「現代、特別な日であっても（特別な日だからこそ）、自分らしいスタイルを大切にしたいという女性が増えつつある」と説明するのは、ファッショントレンド調査会社ファッションスヌープ（Fashion Snoops Inc.）のパトリシア・マエダ（Patricia Maeda）ウイメンズウエア・ディレクター。2024年春夏シーズンは、より多様な花嫁たちに向けた、ビッグサイズのリボンをポイントにしたドラマチックなシルエット、セパレートタイプ、大胆な色使いのドレスがトレンドになるという。
春の花柄
普通のファッションなら定番の春の花柄も、ウエディングドレスに取り入れることでフレッシュな印象を演出できる。アイボリーのドレスにパステルカラーの花をちりばめたり、鮮やかな色の大きめサイズの花をプリントして際立たせたりと、デザイナーによってその応用もさまざま。
サムシングブルー
近年日本でも聞かれるようになった、「サムシングブルー」。「結婚式で花嫁が青いものを身につけると幸せになれる」というヨーロッパの言い伝えに始まったこの慣習を、多くのデザイナーたちが最新コレクションで復活させた 。
BIGなリボン
「大きめのリボンをあしらった派手なシルエットもトレンドに」とマエダ氏。実際、最新ランウェイではオーバーサイズのリボンが多数登場した。主流は、さまざまな形状・サイズのリボンを背面に配したデザイン。
ブラック・ドレス
一方、どんな場面でも臆することのない花嫁の間では、大胆な黒のドレスも人気に。（マエダ氏）’24年春夏新作では、豊富な種類の黒いドレスがさまざまなスタイルで登場。「デメトリウス（DEMETRIOS）」や「モデカ（MODECA）」などのブランドが、『アダムス・ファミリー』のママ、モーティシア・アダムスに憧れる花嫁にうってつけの、純白のドレスに負けずとも劣らない魅力的な黒のドレスを発表した。
ネイキッド・ドレス
レッドカーペットで話題沸騰したネイキッド・ドレスのトレンドが、バージンロードにも波及。クラシックなカッティングから、モダンなシルエットまで、バリエーション豊富な肌みせタイプのドレスが来春に注目されそうな予感。
中でもとりわけ控えめなのにグラマラスなのが、「リズ マルチネス（LIZ MARTINEZ）」のドレス。ビーズをふんだんに使ったオフショルダーのドレスは、ヌードカラーのボディスやマーメイドスタイルに仕上げた裾から透ける脚が艶っぽさを強調。
コンテンポラリー・ブライド
結婚式に「切れる」や「変わる」は縁起が良くないかもしれないが、ウェディングドレスの最新コレクションでは多くのブランドが重ね着ルックやセパレーツを披露。「取り外し可能なレイヤードのルックスは、現代の女性が買い物で重視する機能性や汎用性といった近年のブライダルウエアトレンドにマッチしている」とマエダ氏。「式の当日に着る服だけでなく、バチェロレット・パーティー（独身パーティー）や式の翌日のブランチにも着られるルックスも含めた服としてウエディングドレスを選ぶ花嫁が増えている」とマエダ氏は加えている。
