米CFDAがバーチャルファッションショー用プラットフォーム公開へ
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アメリカファッション協議会(Council of Fashion Designers of America、略称: CFDA)は新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、デザイナー向けのバーチャルファッションショー開催のためのデジタルプラットフォーム「ランウェイ360(Runway360)」を公開する。
プラットフォームではAR(拡張現実)やVR(仮想現実)、360度画像、ライブ動画配信、バイヤーおよび消費者向けのEC機能、SNSとの連動などに対応したカスタマイズ可能なページを使って自由にプログラムを構成できる。加えて、記者会見を開催したり報道用資料を表示したりする機能もある。
ニューヨークを拠点とするデザイン会社DE-YAN(ディヤン)が開発を手がけ、今年9月開催予定のニューヨークファッションウィークに合わせて公開する。
“シーズンレス”な新作発表の場
新プラットフォームは「シーズンレス」なプラットフォームとして、デザイナーがコレクションのシーズンにとらわれずにいつでも世界中の消費者やプレス、バイヤー、小売などに向けて新作を発信できる恒久的な場所を提供するものになるとCFDAは説明する。
CFDAのスティーブン・コルブ(Steven
Kolb)プレジデント兼最高経営責任者は新プラットフォームについて「ファッション業界が変化に直面しているこの時代に革新的なツールが求められている。今回ランウェイ360を公開し、当団体に所属するデザイナーや業界全体全体の力になれることを誇りに思う。ランウェイ360はソーシャルディスタンスや渡航規制を超える課題に対応する。コロナ危機により短期的なソリューションを求めるデザイナーを支えるほか、ライブファッションショーなどの将来的なコレクションウィークも支援していく」とのコメントを発表している。
写真クレジット: CFDA