誕生から45年! 「プレッピー・スタイル」2025年春夏の最新トレンド
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信じ難いことに、リサ・バーンバックとジョナサン・ロバートによる『オフィシャル・プレッピー・ハンドブック(The Official Preppy Handbook)』は、来年で出版45年目を迎える。プレッピー・スタイルの起源ともいわれる本書は、発刊時の1980年代アメリカ東海岸のエリート、いわゆるWASP(プロテスタント教徒のアングロサクソン系白人)の服装やライフスタイルを皮肉ったガイドブックであった。一方ファッション界では、ラルフ・ローレン(Ralph Lauren)やトミー・フィルフィガー(Tommy Hilfiger)らデザイナーに加え、「ギャップ(GAP)」や「アバクロンビー&フィッチ(ABERCROMBIE & FITCH)」といったアパレルチェーンによってプレッピー・スタイルが広く普及した。それから半世紀弱、プレッピーは嫌味なイメージから1900年代後半へのノスタルジーへと移り変わっていき、人種や階層、性別を問わずに楽しめるスタンダードなスタイルとして世界中で親しまれている。さらに今年は、NYやLAで「ポロ(POLO)」のアイテムが流行り出したのをきっかけに、ハッシュタグ「# Ralphcore」がTikTokでバズっている。中でもトレンドになっているのが、特徴的な鮮やかな色やストライプ、テキストプリント、80年代風シルエットだ。2025年春夏のランウェイシーズンを4カ月後に控え、アップデートされたプレッピー・スタイルがブレイクしそうな兆しが見え始めている。今年発表された各社の新作から、そのヒントを探してみよう。
ブルゾン・ジャケット
「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」2024年春夏
Look 36:花のモチーフを刺繍した、サテンのブルゾン・ジャケット。襟と袖口、ウェスト部分はスポーティなアスレチックリブ仕様になっている。プリントパンツとクロシェットの編みのトップスと合わせて。
ポロシャツ
「ベネトン(BENETTON)」2024年春夏
Look 14:緑のクロップドポロシャツとストライプのシャツのレイヤードルックと、ピンクのショートパンツ。ポロシャツに入った太い白のボーダーがアクセントになっている。
タンクドレス
「エミリア ウィックステッド(EMILIA WICKSTEAD)」2024年春夏
Look 10:マルチカラーで展開したミックスストライプのロング・タンクドレス。サイドスリット入り。
ララスカート
「シネイド ゴーリー(SINEAD GOREY)」2024年春夏
Look 26:緑・ネイビー・黄色の生地を使った三層のララスカート&ネイビーのミニTシャツ。黄色で展開したユニオンジャックのロゴがアイコニック。
クロシェットスカート
「コリン ロカシオ(COLIN LOCASCIO)」2024年春夏
Look 8:ライラックカラーのクロシェット編みスカートと、黄色&オレンジのニット・ポロ。スカートの裾は濃さの異なる緑の色を使っている。
ストライプ・パンツ
「KGL」2024年春夏
デザイナー:カニカ・ゴーヤル(Kanika Goyal)
Look 1:スパンコールをあしらったストライプのパンツと、アニマルプリント付きシルクのブルゾン・ジャケット。
スカートスーツ
「シャネル(CHANEL)」2024年春夏
デザイナー:ヴィルジニー・ヴィアール(Virginie Viard)
Look 16:ニーレングス・スカートスーツ。ピンクと黄色のマルチストライプ模様が美しい。
プリント・パンツスーツ
「クローズド(CLOSED)」2024年春夏
デザイナー:ゴードン・ギアーズ(Gordon Giers)
Look 27:生地にビンテージ・プリントを入れた、半袖トップスのコットンパンツスーツ。
オーバーサイズTシャツ
「クセニア シュナイダー(KSENIA SCHNAIDER)」2024年春夏
Look 25:「アディダス(ADIDAS)」とのコラボレーションとしてデザインしたオーバーサイズTシャツは、ストライプやボーダーの生地複数を繋ぎ合わせてパッチワークに。ボトムスは、ワイドレッグのダークデニム・ジーンズ。
ワンショルダー・タンクトップ
「Kujten Joko」2024年春夏
ピンク・緑・イエローが鮮やかな、ミックスストライプのワンショルダー・タンクトップ。ピンクのビキニ・ボトム、貝殻のジュエリー、バケットハットでスタイリング。