ディオール、ヴィトンなどに見る2027年春夏メンズバッグトレンド
FashionUnitedが今月初めに報じたように、ヨーロッパのラグジュアリーブランドはもはやメンズバッグを二の次とは考えていない。むしろ、アパレルよりは低価格でありながら、ラグジュアリー消費者が求めるステータス、クラフツマンシップ、そして自己表現といった魅力を提供するコアカテゴリーへと成長した。そのステータス性は否定できず、今年のワールドカップのトップ選手たちが証明したように、ブランドのラゲージやデザイナーハンドバッグを持つことは、ランボルギーニ・ウルスで登場するのと同じくらい男性的な自信を映し出すことができるのである。
この変化は、2027年春夏のメンズウェアショーでも無視できないものだった。パリおよびミラノの主要なプレゼンテーションにおいて、バッグはアクセサリーという従来の役割を超え、コレクションを定義づける重要な要素となった。トートバッグからショルダーバッグ、ブリーフケースに至るまで、デザイナーたちは驚くほど幅広いシルエットを披露した。ここでは、2027年春夏ランウェイシーズンから浮かび上がった主要なバッグトレンドを紹介する。
サマートート
オーバーサイズのトートバッグがメンズウェアを席巻し続け、実用的なキャリーオールとして、またラグジュアリーなステータスシンボルとしての地位を固めている。2027年春夏シーズンでは、デザイナーたちはゆったりとしたプロポーションと触感豊かな素材を採用。ウーブン素材、ラフィア、キャンバス、そして洗練されたレザーディテールを通じて、機能性と高度なクラフツマンシップのバランスを追求した。
ジョナサン・アンダーソンが手掛ける「ディオール オム」
オーバーサイズのナチュラルトーンのウーブントートバッグ。ブランドを象徴するブラックの「マクロカナージュ」グラフィックデザインが全面にあしらわれ、しっかりとしたトップハンドルと、編み込みパターンの中にディオールのブランディングが施されている。
ドルチェ&ガッバーナ 2027年春夏
オーバーサイズのトラペゾイド(台形)型トートバッグ。日差しを浴びたようなダスティーピンクのキャンバス地のボディに、バーガンディのクロコダイル風レザートリム、コーナーの補強パッチ、ストラップを組み合わせている。
ラルフ ローレン 2027年春夏
ナチュラルなラフィアストローのボディに、滑らかでリッチなブラウンレザーのストラップとトリムを組み合わせたトートバッグ。長めのトップハンドル、レザーのキーホルダー、ストラップを固定するデザイン性の高いレザーアンカーが特徴である。
パフィーシルエット
2027年春夏のメンズバッグには、柔らかく枕のような非構築的なシルエットがリラックスした雰囲気をもたらした。デザイナーたちは、しなやかなレザー、くたっとしたフォルム、そしてオーバーサイズのプロポーションを好んで用いた。
レオ・デル・オルコが手掛ける「ジョルジオ・アルマーニ」
トープカラーの極めてしなやかなナッパレザーを使用した、オーバーサイズのホーボースタイルのホールドオール。トップジップ仕様で、前面には一体型のベローズポケットが2つ、幅広の調節可能なショルダーストラップが付いている。
ミハラヤスヒロ 2027年春夏
オーガニックなドレープを描く、極めてしなやかなライトグレーのナッパレザーを使用した、ボリュームのあるパフィーなバッグ。
森川拓野が手掛ける「ターク」 2027年春夏
マスタードイエローのレザーを使用した、オーバーサイズでくたっとしたホーボーバッグ。底部のカーブに沿って施されたパネルステッチと、ブラックのブランドロゴがアクセントになっている。
ドローストリング
2027年春夏シーズンには、ドローストリング(巾着)バッグが力強く復活。パフィーバッグと同様に、構築的なシルエットに代わる柔らかな選択肢を提示した。デザイナーたちは、上質な素材と彫刻的なフォルムでこのカジュアルな留め具を再解釈し、ラグジュアリーな魅力を与えた。
桑田悟が手掛ける「セッチュウ」 2027年春夏
オリーブグリーンのソフトレザー製クロスボディポーチ。ギャザーを寄せたドローストリングの上部と、メタリックなスナップで留められた構築的で角のあるジオメトリックなパネルを組み合わせている。
ファレル・ウィリアムスが手掛ける「ルイ・ヴィトン」 2027年春夏
マットレザーを使用した螺旋状の「コンク(巻貝)」のような外装が特徴。内側にはスネークスキンパターンのクラシックなモノグラムプリントのドローストリングポーチが収まり、取り外し可能な細いモノグラムキャンバスのショルダーストラップとゴールドトーンのクラスプが付いている。
アレクサンドル・マテュッシが手掛ける「アミ」 2027年春夏
滑らかなトープカラーのレザーを使用した、柔らかく、くたっとした非構築的なポーチ。上部が細いストラップでまとめられている。
ブリーフケース
ブリーフケースは従来のワークウェアの枠を超えて進化を続けており、2027年春夏のデザイナーたちは、現代のライフスタイルに合わせてクラシックなシルエットを洗練させた。スマートなプロポーション、上質なレザー、そして多彩な持ち方ができるオプションが、この伝統的な定番アイテムに現代的なエッジを与えている。
ヘド・メイナー 2027年春夏
フラットなタンレザーの書類ポートフォリオ。ダークブラウンのスエード製ジッパーポーチ、その下にある長方形のボックスクラッチ、短いストラップ付きの小さなポーチなど、モジュール式のアイテムが重ねられている。
トム ブラウン 2027年春夏
滑らかなタンカラーのヴァケッタレザーで作られたブリーフケース。真鍮製のプッシュクラスプロックと、調節可能なレザーショルダーストラップが特徴である。
ジュンヤ ワタナベ 2027年春夏
上質なスムースブラックレザーを使用した、構築的でスリムなブリーフケース。頑丈なメタルハードウェアがアクセントになっている。
フォールドオーバークラッチ
オーバーサイズのフォールドオーバークラッチは、2027年春夏シーズンにおいても重要なステートメントアクセサリーであり続けた。これは、伝統的にウィメンズウェアと関連付けられてきたバッグを男性が持つことへの自信の高まりを裏付けている。デザイナーたちは、誇張されたプロポーション、触感豊かな素材、リラックスした構造で遊び心を表現した。
アビゲイル・スマイリー=スミスが手掛ける「メゾン キツネ」 2027年春夏
天然のペーパーラフィアを手作業で編み上げたオーバーサイズのウーブンクラッチ。エンベロープ型で、ざっくりとした質感のオープンニットクロシェ構造が特徴。シームレスなフォールドオーバーのトップフラップを備えている。
ラルフ ローレン 2027年春夏
上質で重厚なペブルグレインレザーを使用。シルバートーンのスライダーが付いた前面のジッパートラックが際立ち、一体型のレザーストラップとユーティリティバックルのディテール、そして大胆なシルバートーンの工業用ジッパーがアクセントになっている。
ユリアン・クラウスナーが手掛ける「ドリス ヴァン ノッテン」
くしゃっとさせて持つようにデザインされた、オーバーサイズのキャラメルレザーのクラッチバッグ。バッグ本体に構造的に縫い付けられた厚いレザーのリストバンドが特徴である。
トップハンドルトート
デザイナーたちは、ゆったりとしたプロポーションを維持しつつも、職人技、彫刻的な構造、そして考え抜かれたディテールによってトップハンドルトートを昇華させ、このシルエットが洗練された日常のキャリーオールであることを改めて示した。
レオ・デル・オルコが手掛ける「ジョルジオ・アルマーニ」
手編みのくたっとしたバッグに、対照的なダークレザーのトップハンドルを組み合わせている。お揃いのミニチュアウーブンポーチチャーム、素朴なストーンビーズのクラスターオーナメント、そしてレザーのラゲージタグがアクセサリーとして添えられている。
森川拓野が手掛ける「ターク」 2027年春夏
高密度のチャコールナイロンを使用し、補強されたレザーのグリップハンドルと、サイドパネルに沿ってレザーで縁取られた特徴的な縦型ジッパーポケットを備えている。日本の伝統的な風呂敷に着想を得ており、平らに置くと完全な2Dの円形だが、持ち上げると立体的な三日月型の彫刻的なシルエットに変化する。
ジギー・チェン 2027年春夏
デザイナーのシグネチャーである、ディストレスト加工や切りっぱなしのルックを反映した、柔らかいアーストーンのテクスチャーレザーとスエードの縦型パネルが特徴。ブロンズのチェーンリンクと重厚なメタリックリングのグロメットが施されている。仕上げに、太くしっかりと編み込まれたレザーのトップハンドルが付けられている。