ドーバーストリートマーケット設立者、川久保玲含め3人がファッション・アワードの受賞者に選出

英国ファッション協議会（BFC）は、2025年12月1日に開催されるザ・ファッション・アワード（TFA）に先立ち、追加の受賞者を発表した。川久保玲、エイドリアン・ジョフィ、ディコン・ボーデンの3名が、同イベントにおいてイザベラ・ブロウ・アワード・フォー・ファッション・クリエイターを共同で受賞する。

この3名は、新進気鋭のブランドから著名ブランドまでを取り扱う、国際的に評価の高いコンセプトストア、ドーバー ストリート マーケット（DSM）を設立した功績が認められたものである。BFCの見解によれば、DSMは「没入型のブランドストーリーテリングと芸術的探求のための革新的なプラットフォーム」となり、ラグジュアリーリテールの様相を一変させたと評価されている。

同ストアは2004年、コム デ ギャルソンの創設者である日本人デザイナーの川久保玲と、同社の最高経営責任者を務めるジョフィによって共同設立された。一方、ボーデンはDSMのグローバル・バイスプレジデントを務めている。当初はロンドンに拠点を置いていたDSMは、その後グローバルに事業を拡大し、現在では東京、ニューヨーク、シンガポール、北京、ロサンゼルス、パリに店舗を構えている。

DSMチームは、タイラー・ミッチェル、エドワード・エニンフル、IB・カマラ、ケイティ・グランド、パット・マクグラス、ニック・ナイトといった過去の受賞者に続き、イザベラ・ブロウ・アワード・フォー・ファッション・クリエイターの受賞者リストに名を連ねることになる。また、今回の授賞式では、アウトスタンディング・アチーブメント・アワードをブルネロ・クチネリが、スペシャル・レコグニション・アワードをディオールのCEOであるデルフィーヌ・アルノーが受賞することも発表されている。