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オリーブグリーン、黒レザー、コクーニング。最新ロンドンFWのトレンド・チェック。

By Jayne Mountford

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ファッション

LFW FW24/ key colors and fabrics Credits: LFW FW24/Launchmetrics Spotlight

2024年秋冬向けロンドンファッションウィーク(ロンドンFW)が、2月16日〜20日(ロンドン現地時間)開催された。40周年という記念すべき年の催しは、1984年の第一回目開催とはまったく異なる様相を呈していた。当時ケンジントンにあるコモンウェルス・インスティテュートの駐車場に設置されたテントを会場に幕を開けた初のロンドンFWは、三日間の会期中に「ヴィヴィアン・ウエストウッド(VIVIENNE WESTWOOD)」「キャサリン・ハムネット(KATHARINE HAMNETT)」「ゴースト(GHOST)」「ベティ ジャクソン(BETTY JACKSON)」を含みわずか15のショーで構成されたものだった。時は現代に移り、英国ファッション協議会(British Fashion Council)によると、最新ロンドンFWは43 のショーに加えて、14のプレゼンテーションと36のイベントで構成され、参加ブランドは67に上ったという。集まったデザイナーたちの最新デザインでは、落ち着いたカラーパレットとクラシックな素材使いが印象を残し、数々の面でNYを彷彿とさせるコレクションとなった。

ミリタリーなオリーブグリーン

Burberry FW24/ Look 15 Credits: Burberry FW24/Launchmetrics Spotlight

「バーバリー(BURBERRY)」のダニエル・リー(Daniel Lee)はイースト・ロンドンのヴィクトリア・パークに建てられたテントでショーを開催。英国で軍や探検隊に防寒や防水といった天候に強い衣料を提供してきたブランドのヘリテージに対するメッセージとして、全体的にオリーブグリーンを使ったコレクションを披露した。1868年に初めて英軍服に使われたオリーブグリーンは、以来ミリタリールックの定番カラーになったが、近年では強さやリジリエンス、地球や自然とのつながりを表現する色としてさまざまなアイテムに取り入れられている。おそらく今季のロンドンでもオリーブグリーンが多くお目見えしているのはその理由からといっても過言ではないだろう。

「バーバリー」

デザイナー:ダニエル・リー

Marques’ Almeida/ Look 1 Credits: Almeida FW24/Launchmetrics Spotlight

「マーケス アルメイダ(MARQUES'ALMEIDA)」

デザイナー:マルタ・マーケス(Marta Marques)、パウロ・アルメイダ(Paulo Almeida)

「チェット・ロー(CHET LO)」

Chet Lo FW24/ Look 13 Credits: Chet Lo FW24/Launchmetrics Spotlight

「ポール コステロ(PAUL COSTELLOE)」

Paul Costelloe FW24/ Look 12 Credits: Paul Costelloe FW24/Launchmetrics Spotlight

「フロロフ(FROLOV)」

デザイナー:イヴァン・フロロフ(Ivan Frolov)

Frolov FW24/ Look 20 Credits: Frolov FW24/Launchmetrics Spotlight

ワインレッド

NYでも人気のあった赤だが、ロンドンでは茶色や黒色を混ぜた深みのあるワインレッドもいくつかのデザインで登場した。なかでもとりわけ深い印象を残したのが、チェット・ロー。最新作で使ったダークレッドの生地は中国の兵馬俑にインスピレーションを受けたもので、もともと表面に塗られていた漆が褪色し、現代に土色として姿を変える過程に美しさを感じるとローは説明している。

「チェット・ロー」

Chet Lo FW24/ Look 1 Credits: Chet Lo FW24/Launchmetrics Spotlight

「アーデム(ERDEM)」

デザイナー:アーデム・モラリオグル(Erdem Moralioglu)

Erdem FW24/ Look 23 Credits: Erdem FW24/Launchmetrics Spotlight

「ユードン チョイ(EUDON CHOI)」

Eudon Choi FW24/ Look 11 Credits: Eudon Choi FW24/Launchmetrics Spotlight

「フロロフ」

デザイナー:イヴァン・フロロフ

Frolov FW24/ Look 25 Credits: Frolov FW24/Launchmetrics Spotlight

「エミリア ウィックステッド(EMILIA WICKSTEAD)」

Emilia Wickstead FW24/ Look 36 Credits: Emilia Wickstead FW24/Launchmetrics Spotlight

ブラック・レザー

ブラック・レザーは、ライダー・ギャング同士の抗争を描いた1953年公開の映画『乱暴者(あばれもの)』でマーロン・ブランド役の主人公が黒い革ジャンを着ていたことでワルな若者のシンボルと称されるようになった。だが今日、女性のブラック・レザー(パテントレザーを含む)のルックスは、エンパワメントとセクシーさを強く表現するファッションアイテムである。ランウェイでも毎年世界中でよく手を変え品を変えて登場する黒革ルックスは、もちろん今回のロンドンでも健在だ。

「トル コーカー(TOLU COKER)」

Coker FW24/ Look 12 Credits: Coker FW24/Launchmetrics Spotlight

「デヴィッド コーマ(DAVID KOMA)」

David Koma FW24/ Look 8 Credits: David Koma FW24/Launchmetrics Spotlight

「ディラーラ フィンディコグルー(DILARA FINDIKOGLU)」

Dilara Findikoglu FW24/ Look 18 Credits: Dilara Findikoglu FW24/Launchmetrics Spotlight

「ナターシャ ジンコ(NATASHA ZINKO)」

Natasha Zinko FW24/ Look 13 Credits: Natasha Zinko FW24/Launchmetrics Spotlight

「ユハン ワン(YUHAN WANG)」

Yuhan Wang FW24/ Look 22 Credits: Yuhan Wang FW24/Launchmetrics Spotlight

コクーニング

驚くべきことに、トレンド予測家のフェイス・ポップコーン氏はおよそ40年前すでに「コクーニング」という造語を提唱していた。家の中で社会から離れた癒しの空間を求める消費者の欲望を表した言葉で、昨今は寒さなどから身体を包んで守るアウターやセーターなどのアイテムを示し、ファッション業界で幅広く浸透している。一方、色やプリントが控えめな今シーズンのコレクションでは、多くのデザイナーが生地感にこだわり、フェイクファーやフェザーなどふさふさとした素材を使ったコクーンのような造形のスタイルが散見された。

「16アーリントン(16ARLINGTON)」

デザイナー:マルコ・カパルド(Marco Capaldo)

16 Arlington FW24/ Look 17 Credits: 16 Arlington FW24/Launchmetrics Spotlight

「コルヴィル(COLVILLE)」

Colville FW24/ Look 13 Credits: Colville FW24/Launchmetrics Spotlight

デザイナー:ルシンダ・チェンバース(Lucinda Chambers)、モリー・モロイ(Molly Molloy)

Erdem FW24/ Look 21 Credits: Erdem FW24/Launchmetrics Spotlight

「アーデム」

デザイナー:アーデム・モラリオグル

Natasha Zinko FW24/ Look 33 Credits: Natasha Zinko FW24/Launchmetrics Spotlight

「ナターシャ ジンコ」

「リチャード クイン(RICHARD QUINN)」

Richard Quin FW24/ Look 6 Credits: Richard Quin FW24/Launchmetrics Spotlight
2024年秋冬
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ロンドンファッションウィーク